人と人の絆って、3つの要素の掛け算で紡ぎだされていると思います

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、そして你好、内藤正風です。

昨日は飛行機の遅延があって、予定よりもかなり遅くなってからの到着になりましたが、光風流中国支部支部長の林暁甫さんと王耀山さん、久しぶりに会いました。いや~嬉しいなぁ!!7年ぶりかなぁ。
みんな元気で、本当に嬉しいです。

海外は友達と仲良くなる最高の機会です

林暁甫さんは、私が初めて海南省を訪れた2004年からのつながりで、私が訪中した時にはいつも現地での様々な手配やお世話をしてくださり、そんなご縁から2015年には1年間私共にいけばな留学で来日をされて、師範を取得され、現在は中国で活躍してくださっていますので、光風流の皆さんにはご存じの方も多いと思います。
王耀山さんは、2007年だったかな。兵庫県と海南省が姉妹都市関係にあるという事で、兵庫県が受け入れる研修生として約3か月間来日されて、その時にいけばなのお稽古も私共で行われたので、光風流の皆さんにお顔見知りもおられます。そして初伝の許状を習得して帰国され、それ以来海南省を訪れるたびに、私のお世話をして下さっています。陳さんも折に触れて何かとお世話になっており、実は愚息の副家元も陳さんにはお世話になったことがあるのです。

言葉が通じない、自分が日頃慣れ親しんでいる環境ではない、価値観もまるっきり違う、なんなら法律も違うって環境にいる中でいつもお世話になっているのですから、この皆さんは、友人というよりも家族といってもいい存在であり、久しぶりに会うことが出来て本当に嬉しいです。

人と人の絆の強さを測る計算式

私は人と人の絆は、「一緒に過ごした時間 × 一緒にいた回数 × 共通の体験」によって、深くそして強くなってゆくものだと思っています。
一緒に過した時間が8時間の場合、喫茶店で8時間を一緒に過ごした1回よりも、喫茶店で4時間と食事で4時間の2回を過したほうが絆は深くなります。それは一緒に過ごした時間は同じになりますが、共通の体験の部分が”喫茶店”と”食事”と言う2回になるので繋がりが強くなるのです。

そしてこの公式に「海外」と言う要素が加わると、この3つの要素それぞれにターボがかかるのです。
「一緒に過ごした時間」もお茶を飲みながら過ごした8時間と、知らない世界で助けてもらいながら過ごした8時間とでは、お互いに向き合っている気持ちの強さが全然違いますよね。
しっかりと相手と向き合いながら1日目2日目3日目と回数を重ねれば、「一緒にいた時間」も「回数」も「共通の体験」も全てが2倍3倍のターボ状態になっていくのですから、そりゃあ一気に相手を知ることが出来ますし、関係も深くなると共に信頼の絆も強くなるのはお判りいただけると思います。

”いけばな” をキーワードにして海外に行くと一気に仲良くなることができます

今回の訪中では、現地でいけばなの短期集中講座を開催しています。そしてそのためには林暁甫さんと王耀山さんのお2人の力が無ければ実現できることではありませんので、かなり濃い数日をこれから過ごすようになります。

人と人は繋がりが全てだと思います。この繋がりっていろんな要素がそこには存在しています。だって繋がりを置き換えて表す事が出来る言葉が色々あるのをみてもお解りいただけると思います。
関係。友情。信頼。絆。愛。など他にもいっぱいありますよね。

今回の訪中では林暁甫さんと王耀山さんのお陰で、濃い毎日を安心して送ることが出来ます。そしてこれは、私にとって一生の宝物になる記憶と、一生の財産になる時間だと思います。
って事で、今日から始まる光風流いけばな短期集中講座を思いっきり楽しもうと思います!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。