これからのオンラインでの講習会や会議では、参加されている人が集中できる自分の空間と時間の確保こそが重要です

こんにちは、内藤正風です。

今日は光風流の講習会がオンラインとオフラインで開催されました。それぞれの支部により選択肢の幅が増えたという事は良い事だと思います。
特にまだまだ今は、自粛の風潮が世の中に強くあるので、オンラインでの受講を希望される人が多いのは当然なんだろうなと思います。

五十六十鼻たれ小僧のいけばな界では、ご本人だけではなくご家族の心配もあります

いけばなの世界では古来より「五千六十鼻たれ小僧」という言葉が使われています。
文字通り高齢者が沢山現役で頑張ってくださっているという事です。

なのでこのコロナ禍では、用心に用心をしていただくくらいでちょうど良いと思っています。
ご家族も心配されるという事もあるでしょう。

オンラインはこの数カ月でライフラインになりました

その中では、オンラインという手法は絶対に無くてはならない存在だと思います。
新しい事は分からないとか、年がいっているからとか言っている場合ではありません。だってそんなこと言っていたら1人孤立してしまうだけなのですから。

こんな風に言うと「何大げさなこと言っているの。。」って思われる方もあるでしょうが、全然そんな事ないですよ。
昨日のBlogでも書きましたが、WHOから「特効薬は現時点でなく、今後も存在しない可能性がある」という報道があり、ワクチンや治療薬の開発に過度に期待しないよう発表がありましたよね。
これまで、ワクチンが出来れば。。。薬が出来るまで。。。それまで我慢すれば何とかなる。。。とみんなが思っていましたし、切望していましたが、ここにきて本気で新コロと共に歩むという事を想定した未来を考えないといけなくなったと思います。

すなわち「オンライン」は、水やガスや電気、電話などと同じで、無くてはならないライフラインになったという事なのです。

これからの社会は、オンラインとオフラインの共存する世になると思います

たとえば光風流の講習会や役員会を例に挙げると、流派全体の役員会は先月オフライン(リアル)で開催しましたが、複数の人が集まるところに出かけるのは不安だと仰られる方がオンラインで会議に参加されました。
なので会議の部屋には、そこにお越しになられている人とモニターを通じて参加されている双方の方がおられる状態でした。

 

8月の家元講習会も、本部いけばな教室にお越しになられた方とオンラインで受講された方とが一緒にお部屋に居られる状態で開催しました。

これからはオンラインとオフラインが共存してゆく世になるって言うことは明確だという事です。

今後は受講や参加される人の環境整備がポイントになると思います

これまでは、講習や会議を開催する主催者側の設備や経験やノウハウをいかに整えるかという事がポイントになっていたと思いますが、これからは講習を受講される方や会議に出席される皆さんの環境をより良いものにすることがポイントになってくると思います。

オンラインでの講習や会議は、スマホがあればとりあえず参加することが出来ます。
しかし講習や会議に参加される環境はご自宅ですので、ご主人が用事を言ってこられたり、来客があったり、電話がなったりなどそこには日常生活が存在しています。

講習を受講しているときに電話がなったら気が散って集中が途切れます。ご主人が用事を言ってこられたり宅配便が届いたら席を離れないといけなくなります。
そんな環境で集中する事なんて難しいですよね。ってか集中なんて不可能だと思います。

なのでこれからは、集中できる時間づくりと空間づくりが大切になると思います。

自分の空間と時間の確保こそが重要です

たとえばお家に居られて会議や講習に参加されるときには、玄関などカギをかけて玄関チャイムも音を鳴らなくしておく。
あるいは使われているお部屋の扉に、「〇時~〇時まで講習会受講中」という貼り紙をする。
などのように、自分の時間と空間を確保する事こそが充実した時間を過ごすためには絶対に不可欠です。

あるいは家にいると集中が難しいという事ならば、出掛けちゃいましょう。
たとえば講習会とかならばホテルのデイユースで自分の空間と時間を作るのも良いでしょう。
会議ならば公園とかに行ってイヤホンマイクを使って参加したり、車をどこか迷惑にならないような場所に駐車してその中で参加することも出来るでしょう。

とにかく自分の空間や時間を作るという事が、これからのオンラインにおける一番取り組むべき事だと思います。
だって集中できる時間と、気が散って仕方がない時間とならば、どちらの方が自分にとっての充実度は高いでしょう。
言うまでもありませんよね。

折角同じ時間を過ごすのならば、メリハリがあり充実出来た方が良いに決まっているのですから、これから光風流の皆さんにはこの部分に目を向けて頂きたいと思うのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。