オンラインは所詮オンラインでしかないのです。しかし不自由な時の代用としては圧倒的な存在になります

こんばんは、内藤正風です。

今日は、光風流の各地にある支部で講習会の指導にあたって頂いている講師の先生方を対象にした研究会を開催しました。
その中で私が話をした事について、ブログに書きたいと思います。

これからコロナは益々身近になる

まず私は、これからコロナは今よりももっと身近なところで感染者が出てくるようになると思っています。
友達、親戚、家族、何なら自分自身、もういつ感染してもおかしくないと思っています。

いま日本は第3波の真っただ中におり、この波が収まったとしても次の波、またその次の波がやってくるでしょう。
だって、感染が広がらないように全ての動きを完全に止めることが出来ないという事は、感染者数が増えてこれじゃあいかん。。。ってことでみんなが行動を控えるようになったら感染者数が減り、感染者数が減ってみんながまた動き始めたら感染者数が増加傾向になるという事の繰り返しになるだろうなという事は容易に想像できることだと思います。

感染者が出るという覚悟が必要です

その様に考えると、教室を開催したりイベントを開催したりするときには、感染者が出るという覚悟を持って行わなければならないと思います。

ここで誤解があるといけないので書き加えると、感染者が出ても良いという事ではありませんし、感染者が出てしまうようなズサンな対応を行なうという事ではありません。
感染防止策はこれでもか!というくらいしっかりとした事を行ないながら、しかしその状態でも感染者が出る可能性は「ゼロ」ではないという意味において、感染者が出るという覚悟が必要だと言っているのです。

感染状況は地域によって違うので、それぞれに適切な対応が必要です

ただここでしっかりと考えないといけないのは、地域によって感染状況は違うという事です。
たとえば「A」という市では感染者が沢山出ていても、お隣の「B」という市ではそんなに感染者は出ていないよってこともあるのです。
なのでこれからは、各地の支部で開催している講習会も、それぞれの支部で状況に合わせて判断をしなければならなくなってきます。
すなわち隣りの支部と同じように。。。。というわけにはいかないのです。

感染状況に合わせて、リアルで開催する、オンラインで開催するという事を、都度都度判断をしないといけないという事です。

オンラインだと人に合わないので安心かもしれないですが、いけばなはリアルでなければ100%の学びは発揮できない

コロナが不安ならばオンラインで講習会を開催すればいいやんか!って判断もあると思います。
確かに人と人が会わなければ感染するリスクもありません。
しかし、いけばなの学びという点では、オンラインとリアルを比べると格段の差が出てしまいます。

ちなみにリアルで講習会を開催したときが100の効果があるとしたら、オンラインだと50も効果は無いと思います。20~30くらいの効果かなと思います。
だって、実際に生けられた作品を実際に見ながらポイントをお伝えしたり、手で触れて手直しをさせて頂く事が出来ないお稽古って、将棋でいうなら飛車角無しで勝負しているような状態なのですから。

なので、いけばなにおけるオンラインのお稽古は、お稽古できない状態よりはマシ。。。という事だと思って頂いた方が良いのです。

これからは、「リアル」、「オンライン」、「リアルとオンラインの共用」の3択になります

これからはリアル開催する講習会を基本にしながら、感染者が増えてきた場合にはオンラインでの開催を選択するというながれを考えないといけないと思います。
そしてリアルで講習会を開催するときには、人が集まるところに出掛けてゆくことに不安を感じる方のためにオンラインでの受講も合わせて行なうようにしなければならないと思います。

なのでこれから講師の先生方には、リアルの講習会とオンラインでの講習会の両方に即応できるように準備をしていただき、必要な時にはリアルとオンラインが同時に行なわれる講習会にも対応していっていただかないといけないのでよろしくお願いしますというお話はさせていただきました。

一番良いのは「リアル」です

これからは舵取りが難しくなると思います。
しかし1つハッキリと言えるのは、リアルの講習会に勝るものは無いという事です。
オンラインの講習会は、「リアルで開催出来ないから、しないよりはマシなのでオンラインで開催しようか。。。」というレベルの物であるという事です。

重い荷物運ばなくてよいので。。。とか、移動の時間が不要なので。。。な~んて理由で、オンラインの選択をしていると、一番大切なものを手に入れることが出来なくなってしまうという事です。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。