明日は「春分の日」です。「春分の日」にはこのお花を生けると良いと言われている植物があるのをご存知ですか

そもそも「彼岸」ってなに
彼岸になぜお墓参りをしたり先祖祀りをするのか。
「春分の日」に生けるお花があるってご存知ですか

こんばんは、内藤正風です。

明日は「春分の日」、そして「彼岸（ひがん）の中日（ちゅうにち）」ですね。
明日はお墓参りをされる方も多いと思います。
”新コロ”でこんな状況の中ですから、お墓までは自家用車で出かけるとかしてくださいね。
まあお墓まで行けば、コンサート会場やライブハウスの様に人ごみにまみれるようなことは無いでしょうから、引き籠りがちな毎日だった分も太陽をいっぱいに浴びてくるのも良いのではないかと思います。
けれどいくらお墓だと言っても、手洗いやうがいや消毒は忘れないようにしましょうね。

そもそも「彼岸」ってなに

そもそも彼岸は、春と秋の２回あります。

春の彼岸は”春分の日”を中日（ちゅうにち）として、前に３日間と後に３日間の１週間となり、秋の彼岸は”秋分の日”を中日として、前に３日間と後に３日間の１週間と定められています。

すなわち3月17日から彼岸に入り、明日3月20日は「彼岸の中日」、そして3月23日は「彼岸の明け」となります。

彼岸になぜお墓参りをしたり先祖祀りをするのか。

お彼岸にお墓参りをしたり先祖のお祭りをするのはなぜでしょう。
これには実は、仏教の考え方と日本の古来からの考え方が結びついたからこそ生まれた、日本独特の考え方があるからなのです。

そもそも彼岸とは「あの世」のことをさします。
三途の川って聞かれたことありますよね。この三途の川の向こう岸の事を「彼の岸（かのきし）」すなわち「彼岸」と呼ぶのです。
ちなみに私達がいるこちら（此方）側の岸のことを此岸（しがん）というのです。

で、春分の日と秋分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになる事から、この「彼岸（あの世）」と「此岸（この世）」の距離が一番近くなるのでお墓参りにふさわしい時だと考えられているのです。
。。。。。
昼と夜の長さが一緒やったら、なんであの世とこの世の距離が近くなるんや？？って思ったあなた、素晴らしいです。
私も若いころには、これがなぜ近くなるかっていうのがよくわからなかったのです。

この解説は昨年の秋にブログに書いたので、リンクを貼っておきますので興味のある方は読んでみてくださいね。一発で解決＆納得していただくことが出来ますよ。
「お彼岸」ってなぜ「秋分の日」をはさんで前後３日ずつになっているのか、実はちゃんとした理由があるのをご存知ですか

「春分の日」に生けるお花があるってご存知ですか

お墓参りの事を最初に書いたら、勢い余って「彼岸」の事を徒然と書いちゃいました。
今日は「春分の日」の事を書こうと思って、パソコンに向かったのに。。（笑）

「春分の日」ってなに？ってことを知りたければ、それぞれにググってくださいね。私がココで書かなくてもいっぱい出てきますので。
今日私が書こうと思うのは、「春分の日」に飾るお花についてです。

「春分の日」に生けるお花について、私ども光風流では古来からの伝承があります。
伝承とか「春分の日」に相応しいお花とかって聞くと、なんか小難しいような堅苦しいような感じを持たれるかもしれませんが、そんなこと全くないんですよ。
「春分の日」というくらいですから、春を代表する植物と言えば何を思い浮かべられますか。
答えは１つしかないですよね。春と言えば「サクラ」ですね。

皆さん是非明日は、桜を生けて楽しんでくださいね。
お花を生けたことのない方は綺麗に生けようなんて思わなくていいですよ。一枝を花瓶でもグラスでも良いので挿して飾るだけでオッケーです。
それだけでお部屋の雰囲気が一気に変わりますから。

今年は花見も出来ませんので、お家で桜を愛でながら美味しい食事を食べて、体力をつけましょうね。

内藤正風PROFILE

内藤正風

平成５年（1993年）、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。