”新コロ”の感染者が増え続け自粛や規制が要請される不自由な状態だからこそ「今、出来ることを精一杯行なう」。これこそ”いけばな”からの学びなのです

こんにちは、内藤正風です。

今日は「春分の日」で祝日ですが、私は土日祝祭日に全く関係ない生活を送っていますので、今日は朝から普通に仕事をしています。
あっ普通じゃないか。。。
普通なら今日は朝から出掛けていますが、今私は事務所でパソコンに向かったりゴソゴソしたりと、出来ることをしています。

兵庫県と大阪府の往来を自粛する要請がありました

昨日、”新コロ”の感染者数が増え続けている兵庫県と大阪府に、行き来を自粛する要請が出ました。

兵庫県と大阪府はあらゆる面においてつながりが深いので、全く行き来をしないなんて言うのはかなり難しいと思います。
しかしだからと言って、あ~だこ~だと文句を言っても仕方のない事ですし、今はとにかくイベントや花見や往来を自粛してほしいと言われたら、それを行なうのが一番だと思います。
だって文句を言っても”新コロ”の状況や、今置かれている環境は何一つも変らないし、ましてや好転なんてしないのですから。
今は出来ることをするのが、何よりも一番だと思うのです。

今、出来ることを精一杯行なう。これこそ”いけばな”からの学びだと思います

”いけばな”は自然の植物を素材として作品作りをします。なので、思ったような枝ぶりの材料が手に入る事はほとんどありません。
したがって”いけばな”において一番大切なのは、そこにある材料や環境に合わせて最善を尽くすという事です。

材料が思ったような枝ぶりではないから、作品を作ることは出来ない。。ではすみません。
環境がイメージとは違うので、作品を生けることは出来ません。。。も通用しません。
でしょ。

事前の準備はしっかりと行なう。もちろん色んな可能性を予測しながら対応できるようにしておくのは言うまでもありません。
しかしそんな予測を超えて色んな状況が起こってくるのも”いけばな”ですし、そんな中で最善を尽くすのも”いけばな”なのです。

私たちは”いけばな”から、「今、出来ることを精一杯行なう」ということを既に学んでいるのです。

思うような状態でないのは、今も同じです

現在、私たちが置かれている状況も同じではないでしょうか。

”新コロ”が中国の武漢で発生し沢山の感染者を出しました。このころはまだ対岸の火事のような気分でいた方も多いと思います。
しかしその”新コロ”が世界的に広がり感染者が増え続け、イタリアでは死者がウイルスの発せいした中国より多くなり、ヨーロッパの国々では外出禁止令が出され、アメリカは全ての海外渡航を禁止するという状況になりました。
私の地元兵庫県も日々感染者数が増え、北播磨医療センターや加東市民病院という救急医療や地域医療の要となる病院が感染者が出たことにより閉鎖される事態にもなっています。

もちろん、この”新コロ”の拡散を抑え込んで、感染者の数を減らさなければならないのは言うまでもありません。
だって日常生活に大きな支障が全ての人に出ているのですから。

そんな中で私たちが、政治が悪い、地域が悪い、学校が悪い、会社が悪いなどと文句を言ったり八つ当たりをしたりしても何の解決にもならないのです。
どんな小さなことでも良いじゃないですか。時間が出来たのなら日頃読めなかった本を読めばいい、あるいはついつい後回しになっている事務をするのも良いでしょう、自分のスキルを上げるために自己鍛錬に励むのも良いでしょう、とにかくこんなときだからこそ、今、出来ることをやればいいのです。

「今何をするか」の積み重ねこそが、自分自身の未来を作るのですから。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。