今日は「春分の日」です。「春分の日」にはこのお花を生けると良いと言われている植物があるのをご存知ですか

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は「春分の日」、そして「彼岸(ひがん)の中日(ちゅうにち)」です。
そして世の中は祭日で、会社などお仕事がお休みのところが多いそうですが、今日が世間ではお休みだなんて事、つい今朝方まで1mmもわかっていなかった私です。
なにせ土日祝祭日に全く関係のない生活をしているもので。(笑)

光風流では「春分の日」に生けるお花があります

さて私共、光風流の伝承には「春分の日」に飾るお花についての伝承があります。と、こんな風に書くと、なんか小難しいような堅苦しいような感じを持たれるかもしれませんが、そんなこと全くないんですよ。
皆さん、気軽に考えてみてください。「春分の日」というくらいですから、「春」を代表する植物を使うのですが、皆さんは「春」と言えば何を思い浮かべられますか。
答えは1つしかないですよね。日本人がみんな大好きな「サクラ」です。簡単でしょ。

もしかしたらサクラは、卒業式をイメージする存在になってしまうかもしれません

ところで近年、季節が少しずれてきていますよね。日本は四季の国と言いながら、最近では夏と冬の二季に少しだけの春と秋みたいになってきています。そしてこれはお花も同じで、旬の時期が全体的に1カ月から半年くらい早くなっているように感じます。
サクラもまさにそうで、我々のイメージではサクラ=入学式という感じだったのが、ここ数年は、卒業式の頃に満開になっていて、入学式の頃にはサクラの花が終わってしまっている状態です。

これが地球温暖化の影響なのか、はたまた温室ガスのせいなのか、原因は私にはわかりませんが、とりあえず言えるのは、このままいくと、サクラは新しいスタートや新しい出会いの象徴だったのが、門出や別れの象徴になってしまうなぁってことです。

サクラを生けて、愛でてみませんか

私どもの教室でも、3月に入ってからのお稽古、特に先週以降は、皆さんにサクラを使ったお稽古をしていただいています。だって「みんな大好きサクラ」ですから、サクラを見ただけで笑顔になっちゃうのですから。
ってことで、今日はぜひ皆さんサクラを生けて楽しんでみてはいかがでしょうか。

お花を生けたことのない方は綺麗に生けようなんて思わなくていいんです。お花屋さんで買ってこられた一枝を、花瓶でもグラスでも、何ならボトルでも良いので、挿して飾るだけでオッケーです。それだけでお部屋の雰囲気を一気にレベルアップさせることが出来ます。

お家でサクラを愛でながら一足早いお花見と洒落こんでみてはいかがでしょう。つぼみが膨らんだり、お花が咲いたりするのを見ているだけでも豊かな気持ちになることが出来ますよ。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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