”いけばな” は100人いれば100通りの楽しみ方があり、そのすべてが正解なんです

こんにちは。内藤正風です。

今日は朝から講習会を開催して、その後移動するのに乗ったバスの中でブログを書いています。

今日開催した講習会は、幹部の先生方と幹部候補の皆さん方を対象にしたもので、今日から平成31年令和元年の年度がスタートしました。

決まった形にお花を生けるのが「いけばな」の本文ではない

「いけばな」って聞くと、”型”とか、”きまり”などというような”決まった通りに生けないといけない”というようなイメージが強いですが、実はそんなことはないんです。
確かに”型”とか、”きまり”などというようなものもあります。
しかしそれはお花をもっと楽しんでもらうことが出来るように存在しているものであって、縛り付けたり制限したりするものではないのです。

では”いけばな”で一番大切であり目指しているものは何かというと、「お花を楽しむ」という事なんです。

お花を生けることを楽しむ。
お花のある生活を楽しむ。
お花からの学びで豊かな人生を楽しむ。
お花による美を楽しむ。
そのために”いけばな”は存在しているし、その学びを役立てることが出来るのです。

お花の楽しみに"不正解"はない

お花の楽しみ方は千差万別、10人いれば10通り、100人いれば100通りの楽しみ方があっていいと思うのです。
その中には、古来からの決まりに従って生ける楽しみというものもあるし、自分なりにイメージを形にして楽しむというものもあるのです。

そしてそのどれが正しくてどれが間違っているという事ではなく、全てが正解なんです。
自分が楽しいと思える時点で、楽しみ方としては正解なんです。

自分なりにお花を楽しんでくださると本当にうれしいです

昨日ファイスブックを見ていたら、こんな投稿が目に留まりました。

私の教室で月に1度づつお稽古をされている雑賀静さんが、自分でお花を買いに行き自分なりに生けて楽しんでくださっている投稿です。

この投稿を見た瞬間に本当に嬉しかったです。
だって自分なりのお花の楽しみ方を見つけ、それを実践してくださっているのですから〜。

上手下手は二の次で良い。楽しむことが何より1番大切なのです

お花を生けるって本当に楽しいです。

目の前にある器に自分の手で形を作り出せるのですから。
1本でもお花がお部屋にあれば凄くリッチな気分になる事ができるのです。
お花の香りっていくら嗅いでいても飽きないですし、邪魔にならないです。
お花を通じて知り合った仲間は、世代、性別、職業を超えて、刺激を与えあう事ができる存在です。
お花からの学びは家庭やお仕事で役立つものがとても多いです。

挙げればキリが無いですが、とにかく1つハッキリと言えるのは、上手下手は二の次でいいんです。
楽しむことが何より1番なんですから。

上手に生けたいって思うならばお稽古すれば良いんです。熱心にお稽古されている人が上手で、サボりがちな人はそれなりなのが当然なんです。
それをお稽古もしていないのに上手に生けないといけないなんて思う必要ないんです。

自分なりの楽しみ方を満喫する。それこそが楽しむの原点ではないでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。