「事実」としての戦争を知る事が未来につながるので、終戦の詔勅の全文を是非とも味わってほしい

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

明日、8月15日は「終戦の日」です。いや本来の意味を正しく伝えるためには「敗戦の日」と言った方が良いのではないかと、近年の私は思っています。
それはさておき、私は「終戦の日」に際しては、いつもこの「終戦の詔勅」の事についてブログを書いていますが、大切な事なので今年も書きたいと思います。

終戦の日を迎えるにあたって

8月15日は「終戦の日」です。戦後を知らない世代が国民の大半となった今だからこそ、この日をちゃんと心に刻んでおくべきだと私は思っています。
そしてこの日に欠かせないのが、昭和天皇の生の声で放送された「終戦の詔勅(玉音放送)」です。
“耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…”という言葉を覚えている方も多いと思いますが、これはただ我慢を促すだけのフレーズではありません。

この詔勅は、宮内庁公式サイトから音声で聴くこともできますし  、Youtubeにも実際の放送音源や朗読映像が沢山アップされています。
例えばこちらなどは、内閣告論も入っているバージョンになります。

当時の日本では、天皇陛下の「肉声」を耳にした衝撃と、敗戦という現実の重みはとても大きかっただろうという事は簡単に想像がつきますが、しかしその衝撃の大きさは、今の私たちの想像を大きく超えるものだったと思うのです。
だからこそ私たちは、この終戦の詔勅は忘れてはいけないし、聞かなければならないと思うのです。

終戦の詔勅の全文を、是非とも味わってほしい

“堪え難きを堪え…”というフレーズだけを知っている方は多いですが、詔勅の“全文”を読んだり聞いたことがある方って、意外と少ないのではないでしょうか。

戦争は、どんな理由であろうと決して良いものではありません。しかしだからと言ってその現実を無視したり、「日本は悪かった」と一方的に断じるのも、やっぱり未来にはつながらないと私は思うのです。
その様な中この詔勅には、敗戦という過酷な現実を踏まえながらも、未来に希望をつなごうとされる陛下の強い意志が込められていると思うのです。
だからこそ戦争を知らない私たちは、終戦の詔勅をしっかりと読み込むことが大切だと思うのです

「事実」としての戦争を知ることが未来につながる

戦争があったこと。日本が敗戦したこと。焼け野原から立ち上がったこと。そして今の日本があること。これらは全部、紛れもない「事実」です。私たちはその上に今、立っているのです。
さらに言えば、もともとは「大東亜戦争」と呼ばれていたのに、戦勝国の都合で「太平洋戦争」と名前が変わってしまった。。。。。そんなことまでもが事実なのです。

だからこそ、終戦の詔勅をただ聞き流すのではなく、自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分なりに理解を深めることが大切だし、その事から日本の未来を考える事にもつながってゆくと思うのです。

思考と受け止める姿勢の大切さ

戦争は「昔の話」なんかじゃありません。想像もつかないような苦しみや命懸けの決断が、そこにはあったんです。そしてそんなことの積み重ねの上に、詔勅には未来への願いと覚悟が込められており、その先の未来こそが今なのですから。

つまりそれは、戦争を「過去の出来事」として流さずにしっかりと受け止め、「では自分はどうあるべきか」を考えること。それが、今を生きる私たちの責任だと思います。
過去に学び、そこから未来へ歩む。そのきっかけになるのが、終戦の詔勅だと思います。

学びを実現する入り口は、終戦の詔勅を聞く事

だからこそ私は、毎年この時期になると、「終戦の詔勅」を全文で聴くようにしています。それは単に「歴史を学ぶ」という事に留まらず、今や未来を思うきっかけになると思うからです。
是非皆さんもこの機会に詔勅に耳を傾けて、自分の感想や思いや答えを見つけてみてください。きっと、これまで見えていなかった「何か」を感じることが出来ると思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。