いけばな展の作品作りの指導を通じて思う「センス」は生まれながらに輝いているものではなく、自分で磨き上げ輝かせるものだという事
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨日は光風流本部いけばな教室のお稽古日だったのですが、7月5日(土)6日(日)に開催する「光風流いけばな展」の作品作りが中心の1日でした。
「私、センス無いから・・」って言われる人が有りますが、センスが最初から備わっている人は誰もいません
「いけばな」をしていると言うと「私、センス無いから・・」って言われる人が有ります。それも少数ではなく結構耳にする言葉になります。
これ私はハッキリと言うことが出来ます。「センスは自分で磨くものであって、最初から光るセンスなんて誰にも備わっていません!!」と。
このセンスの話をするときに、最近私が例に挙げさせていただくのは、メジャーリーガーの大谷翔平選手です。
大谷翔平選手が世界一流の選手なのは誰しもが認めるところです。そして当然この大谷翔平選手の野球センスが素晴らしいのも言うまでもないと思います。
では世界一流の野球センスを持つ大谷翔平選手は、練習もせずに今の様になられたのでしょうか。
絶対に違います!!
大谷翔平選手の有名な話として、高校生の時には目標達成シート(通称マンダラシート)を書いて、プロになるために必要なことを身体や精神、日常生活まで幅広く目標設定をし、実現までのプロセスを明確にして実践していたそうです。
そんな大谷翔平選手が16歳(2010年)の時に書いた目標達成シートが凄すぎます。
どうですか。ココまで愚直に取り組んだからこそ、あの偉大な選手になる事が出来たのだと思いますし、センスが光り輝くようになる事が出来たのだと思います。
貴方の持つセンスは、あなただけに備わっている特別なモノです
全ての人に、それぞれに備わったセンスがあります。そしてどのセンスが良くてどのセンスがダメということはありません。全てのセンスがその人のオンリーワンなのです。つまり、いかにしてその特徴を磨き、他の人に無いものを特長として際立たせるかという事こそが大切なのです。
覚えの早い人と遅い人はあります。しかしこれは覚えが早いから偉いのではありません。
例えば、覚えの早い人は、逆にすぐに忘れてしまう人も多いです。逆になかなか覚える事が出来ない人は、一度覚えると忘れる事が少ないです。
それにそもそもこれはセンスではないですから(笑)
センスは自分で磨いて光らせるもの
センスは磨き上げるものです。元はその辺にある石ころと同じです。なんなら道端に転がっているただの石ころでも、しっかりと磨き上げれば綺麗になるし、魅力的になります。
このセンスの話をするときに、よくダイヤの例が取り上げられます。ダイヤも磨きをかける前はただの石ころで、カットしたり磨いたりするからこそ、その石の持つ一番きれいに見える魅力を引き出す事が出来ると。
がしかし私は、ダイヤが価値あるものという前提での例えは、正しくないと思っています。だってダイヤモンドが高値で売れるという意味や、ダイヤモンドの輝きが好きという意味において価値があると言われているだけであって、他の石にもそれぞれが持つ特徴や価値があり、ダイヤだけが素晴らしいのではないのですから。
自分のセンスを磨きたかったら、練習をする事です。いろんな体験をすることです。いろんなことを学ぶ事です。それらの集大成が、いけばな作品を生み出すときの貴方らしさや自分らしさになるのですから。
センスは磨かなければ光らないのです。そしてそれぞれの人のセンスによって生み出された作品が展示されているのが、光風流いけばな展なのです。
7月5日(土)6日(日)は、イオンモール加西北条にお越しいただけるのをお待ちいたしております。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。