「面倒くさい事にこそ価値がある」のだとおもいます。だって楽だった事なんてほとんど記憶に残っていないですから
こんばんは。内藤正風です。
今日は小正月ですので、とんど焼きを庭の片隅で先ほど行なってきました。
1月15日は小正月
元日を「大正月」と呼ぶのに対して1月15日の事を「小正月」と言い、今日までをお正月の期間と考えられているんですね。
なので1月15日の夜に「とんど焼き」を行い、お正月の飾りなどを焼く火祭りを行うのです。
そう言えば父も1月15日の夜には庭先で「とんど焼き」をしていたなぁって、先ほどとんどの火を眺めながらふと思い出しました。
なんかそんな事を思い出すようになったっていうのは、私も年がいったって事なんでしょうか。。。(笑)
面倒くさい事は出来るだけ手抜きするのが一般的です
最近は何でもかんでも簡素化する風潮が強いように思います。
例えばお正月を例に挙げると、お節料理は買ってくる。注連縄も買ってくる。年賀の挨拶は行くことも受けることもしない。などなどまだまだいくらでも挙げる事が出来ます。
私も10年ほど前までは、面倒くさい事は簡略していったらいいやんって思っていたのですが、特にここ数年は「面倒くさい事にこそ価値がある」と思うようになってきました。
面倒くさかったことほど記憶に残る
なぜそんな事を思うようになったかというと、面倒くさかったようなことほど記憶に残っているのです。
子供の頃のお正月を例に挙げると、年末におせち料理を作り始めると、”いりこ”をフライパンの上で弱火で炙るのは私の役割でした。弱火なので結構長時間そばにいないといけないですし、なのに他の事に気とられているとこげちゃって叱られるんですよね。(汗)
母は病気がちでしたし私が15歳の時に亡くなりましたので、これは母との数少ない記憶の一つです。
注連縄も父に教わりながら一緒に作っていました。お蔭で、ワラを叩いて柔らかくするところから注連縄の形に作り上げるまで全部1人で出来ちゃいます。
父は仕事柄留守がちで、普段は顔をあわせる機会って凄く少なかったですが、一緒に何かをした記憶の中の一つです。
ほかにも、今はそんな光景は見ないですが、障子を張り替えるのも私の年末の担当でした〜。
自分で手間を掛けた事も忘れない記憶になります
年始には、流派の幹部の先生方が父のところにご挨拶に来られるのでお年玉を頂くのが楽しみでした。お年玉を1人でも沢山、そして少しでも金額を沢山頂く事が出来るように、皆さんが来られる日には早起きして全ての先生に年始のご挨拶をしてお年玉を せしめて 頂いていました。(笑)
ちなみに私が小学生くらいの頃は、1,000円から3,000円くらいが一般的なお年玉の金額の時代でしたが、そんな中でお年玉だけで8万円から9万円くらいは頂いていましたから、大したものでしょう~!!
豊かな人生とは沢山の思い出があること
こういう子供の頃の記憶って、面倒くさかったり手間のかかることの方がハッキリと覚えているんですよね。
楽だったような事なんて、残念ながらほとんど記憶に残っていないです。
これって結局その時だけで考えると、手間が少なかったり楽なほうが良いって事になるのですが、思い出という事でいうならば面倒くさかったり手間のかかることの方が記憶に残っているんですよね。
豊かな人生とか楽しい人生って、結局はどれだけ思い出があるかって事なんだと思うのです。
思い出ってすなわち、日常と違うどんな事をしたか?どんな失敗をしたか?どんなめんどくさい事をしたか?しんどい事をどれだけしたか?なんだと思います。
そう考えると楽をした時間って、楽しくならないんだなぁって思います。
「面倒くさい事にこそ価値がある」のです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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