身近な日用品で生ける「簡単いけばな」（ケーキのパッケージ編）

お花を簡単に楽しむ事が出来る
お花は生き物なのでお水は不可欠です
”生ける” というよりも ”盛り付ける” ように
蓋があるからこそ、活用できるシチュエーションがある
お花の種類は問わずに楽しむ事が出来ます

こんにちは。内藤正風です。

昨日、光風流本部いけばな教室でお稽古している時に差し入れで頂戴したセブンイレブンのケーキ。このケーキのパッケージを見た瞬間に「おっ！イイやん！！！」って思ったので、お花で遊んでみました。

商品名忘れちゃいましたが、抹茶モンブランみたいな名前の新発売のケーキでした。

お花を簡単に楽しむ事が出来る

こういうパッケージって、お花を生けたことあるとか無いとか関係なく気軽にお花で遊べちゃうし飾って楽しむ事が出来るんですよねー。

まずはパッケージのシールとかを糊が残らない様に丁寧にはがして、綺麗に水洗いしておきましょう。

お花は生き物なのでお水は不可欠です

最初にパッケージの下の部分にお水を張ります。

お花はお水が無いと生きて行く事が出来ません。しかしこういうパッケージならばごく少量のお水でOKです。

”生ける” というよりも ”盛り付ける” ように

で、お稽古花の残りがあったので、チョイと生けてみました。

このお花のポイントはたった１つ！！ ”お花をうんと短くする” って事だけです。
なぜならば蓋を閉めるので、お花はうんと短くしておかないと入らないですから。（笑）
白地に赤い縁取りのカーネーションなんて、花の付け根のところでカットしているんですよ。

そして、カーネーション１輪だけではメリハリもなくボーっとしちゃうので、白いクジャクソウを２輪あしらっています。

感覚としては ”生ける” って感じではなく、”盛り付ける” って感じの方が強いかな。
ええ、”いけばな” なんてお稽古したことなくても誰にでも出来ちゃいます。ってか ”簡単” なんて言葉も当てはまらないくらい手軽です（笑）（笑）（笑）

蓋があるからこそ、活用できるシチュエーションがある

こんな風にしたら、どんな場所にでもお花を飾る事が出来ちゃいますし、例えば下の写真の様に会議机の上に置いていても、会議の資料とかがお花に直接当たるとか、器を倒すとかって事も心配せずに済みますよ。

他に、犬や猫などペットを飼われているお家でも応用していただけると思いますよー！

お花の種類は問わずに楽しむ事が出来ます

そして大きなお花が無い場合でも小さなお花を２～３輪散らしてあげるだけで、それなりに格好がつくというか見栄え良くお花を楽しむ事が簡単に出来ちゃいます。

ただし、パッケージの中に入る大きさのお花に限りますけどねーー（大笑）

コンビニでケーキを買って中身を食べたらゴミ箱行きのパッケージですが、こんな風にチョット遊んでみてはいかがでしょうか。

ところで最近、この ”身近な日用品で生ける「簡単いけばな」” ってカテゴリーのブログを書いていなかったので、今日はブログを書きながらなんか新鮮で楽しかったなぁ！！！

内藤正風PROFILE

内藤正風

平成５年（1993年）、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。