4月の光風流カレンダー「キッチン用品に生ける」の作品を紹介します
こんにちは、内藤正風です。
今日も「いけばな神戸展」の会場からBlogを更新しています。本日も朝の手直し風景のスナップを。
スマホがあればどこからでもこうやってブログアップが出来るので、”時”と”場所”は本当に便利になったなぁとつくづく思います。
光風流のカレンダーは、スマホも活用しています
光風流のカレンダーにはいくつかの特徴があります。その中の1つに”作者の作品への思いを動画でご覧いただく事が出来る”というものがあります。
いけばなの作品は人間が生み出すものですので、作者の思いやイメージがその根底にはあります。なので単に作品を見るというだけではなく、作者の思いを知って作品を見て頂くとより楽しんで頂くことが出来るようになります。
なのでこのカレンダーでは、動画でその月の作者の思いをご覧いただく事が出来るようにしているのです。
ちなみにこの動画をご覧いただくには、スマホに「COCOAR」というアプリをダウンロードして、今なら4月のカレンダーを撮影して頂ければ、作者の作品への思いや作品作りの苦労話などを動画でご覧いただく事が出来るようになっています。
4月の光風流カレンダーの作品
光風流の今年のカレンダーのテーマは、「キッチン用品に生ける」です
いけばなは身近に存在するものを素材や器にして、お花を生け楽しむ事を古来より行なってきています。
そんな中で今年のカレンダーでは、私たちの生活に極めて身近なところに位置する ”キッチン用品” を器に用いて1年の催事や季節感を表現しており、その意味でいうなれば、いけばなの原点を振り返りながら新しい事に挑戦する「不易流行」を体現したものという事が出来ると思います。
ということで、4月の作品を紹介させていただきます。
◇作者
藤原 隆甫
◇キッチン用品
ケーキスタンド
◇花材
スターチス、カーネーション、ビジョナデシコ、ローズマリー
◇花態
盛花
◇敷板
布
この作品を生けられた藤原隆甫さんから、作品についての一言
4月のカレンダーを担当しお花を生けさせていただきました。
私は「ケーキスタンド」を担当しましたので、どんな生け方にしようかなとまず頭に思い浮かんだのがプチケーキを並べることでした。
それでケーキスタンドのお皿の上にショートケーキを置きたくて家元先生に相談させて頂いたら、ホールのケーキで一部分がカットされたイメージにされてはいかがですかとアドバイスいただき、そういう発想があるのかと思って目から鱗状態で、その発想は面白いなと思いました。
そこでまず一部分がカットされたホールケーキの断面をどのように表現したらよいのかを考え、スターチスで断面を作り、ホールケーキの上の白いクリームの部分はカーネーションを使い、イチゴの部分を赤いカーネーションで表現してみました。
下段にはプチケーキを並べてホールケーキと対比させることによってその魅力を作ることにしました。プチケーキは3つでバランスを取りました。ケーキスタンドのお皿が小さかったのでバランスが難しかったですが、
生けあがったらこれは美味しそうと思える、自分なりに納得の出来になりました。
お花のケーキ、目で美味しく召し上がっていただけるでしょうか。
藤原隆甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景
スタジオで写真撮影のために、カレンダーの作品を制作されている藤原隆甫さんの様子もあわせてご紹介させて頂きます。ここでしか見れない未公開映像も含まれています。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。
YouTubeでは色々な動画のアップも行っていますので、よければ「チャンネル登録」や「高評価」していただければ嬉しいです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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