枯れ木に花を咲かせましょう~!!光風流カレンダー4月の作品「日本昔話 花咲か爺さん」をご紹介します

こんにちは、内藤正風です。

4月に入りサクラが満開になっています。
私どもの地元、兵庫県には「まん延防止等重点措置」が来週5日から1か月間適用されることとなり、感染防止に対する取り組みをしっかりと行なうとともに、お家時間をいかに過ごすかがこれからの人生の楽しさや豊かさを益々左右してくるなぁと感じています。

おうち生活を楽しくするには、自分の好きなものや綺麗なものに囲まれるのが秘訣です

コロナ第4波になり、感染防止のためには外出を自粛することが大切であり、お家での過ごす時間が楽しくなるようにすることがポイントになると私は思っています。
それはすなわち、自分の好きなものに囲まれて過ごすという事に尽きると思います。

車好きの方は、自分の好きな車の部品や写真や本などに囲まれて過ごすことが出来れば、落ち着くでしょうしリラックスできると共に癒される空間になるでしょう。
ガーデニングの好きな方は、お家の周りやベランダでガーデニングをされるだけではなく、お部屋の中に鉢植えを飾ったり、ガーデニングの道具や本に囲まれるような生活って、楽しくて仕方ないと思います。

そしていけばなの好きな方は、お家にお花を飾っていけばなの道具が身近にあり、いけばなの本やカレンダーが目につくところにある。。。
って、これもう既に、いけばなをされている方はこういう環境に居られますよね!
そうなんです。実はいけばなって時代の最先端だったのだと改めて感じています。

4月の光風流カレンダーの作品

今年の光風流のカレンダーは、「日本昔話」をテーマにして1年間を表現し彩っています。
ってことで、4月の「光風流カレンダーの作品」を紹介させて頂きます。

 

◇作者
角田 久美甫

◇物語
花咲か爺さん

◇花材
ボタンザクラ(枝)、スターチス(紺)、カーネーション(ピンク)、カスミソウ(白)、デルフィニューム(青)、レモンリーフ(葉)、枯れ木

◇花態
投入 双生体

◇花器
陶器製変形壺

◇敷板
組合せ花台

この作品を生けた角田久美甫さんから、作品についての一言

花咲か爺さんといえば「枯れ木に花を咲かせましょう~」というフレーズが有名ですが、枯れ木に灰を撒いてサクラが満開になる童話ですので、サクラを使った投入にしようというのは簡単に思いついたのですが、その時に満開の綺麗なサクラを見つけてくるのがとても大変でした。

満開のサクラと、灰をイメージして使ったカスミソウとのコントラストが綺麗に出来たと思っています。そして壺の口の右側には枯れ木もあしらうことで、花咲か爺さんの有名なフレーズがイメージできるようにしました。

この機会に、忘れていた花咲か爺さんをもう一度読んでみました。
善い行いをしたら善い結果が、悪い行いをしたら悪い結果が返ってくるという童話だったのだなということを改めて解り、童話にはそういう教訓が入っているのだなと改めて感じました。

自分でお花を探してきて「どうやって生けようか」というお稽古をこれまでにほとんどしたことがなかったので、良い経験になりました。

角田久美甫さんの光風流カレンダー 生け込み&撮影風景

スタジオで写真撮影のためにカレンダーの作品を制作されている角田久美甫さんの様子もご紹介させて頂きます。
音が出ますのでボリュームにはご注意くださいね。

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内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。