新聞記事の中に私の作品が写り込んでいたのですが、そんな体験を通じて改めて思った「いけばなの価値と目指すべきもの」

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は朝から、光風流本部いけばな教室においてお稽古三昧の一日です。そんな中、今日ではなく前回のお稽古日にお越しになられていた先生から、「神戸新聞に載ってましたね」と教えていただいたので確認してみると、確かに掲載していただいていました。

掲載されていたのは、私・・・ではなく

掲載されていたのは先日の16日に発行された神戸新聞でした。もちろん速攻に確認したところ、確かに掲載されている~。

ちなみにですが、掲載されていたのは私ではなく、私の作品でした。(笑)

印刷物に掲載される特別感を、光風流の皆さんに提供したい

新聞に載るっていうのは、やっぱり特別感が大きいですよね。
私は立場上、新聞や印刷物などに掲載していただく機会がそれなりにあると思いますが、それでもやっぱり特別感を感じます。なので光風流で学ばれている皆さんが、いけばな作品やその方の取り組まれていることなどが印刷物に掲載されるって、特別な事であり非日常なんだろうなぁと思います。いうなれば「ハレ」の場といってもよいのではないでしょうか。

そんな機会が光風流では、流派の機関誌として発行している「光風たより」や「光風流カレンダー」などがあるので、皆さんに特別感を感じたり喜びを感じたりしていただくことができる機会にしっかりとしなければならないなぁと思います。

ドキドキ感やワクワク感こそ「楽しさ」の大きな要素です

私は常々、光風流の役員の先生方に申し上げていることがあります。それは、「光風たよりや光風流カレンダーには、出来るだけ印刷物への掲載経験の少ない方に登場していただくことが出来るようにしてください」という事です。

印刷物って知らず知らずのうちに、一部の幹部の先生方に原稿の依頼が集中してしまうようになります。これは私共光風流だけではなく様々な団体においてそのような傾向が強いと思うのです。
がしかし、これって読んでくださっている方からすると、いつも同じ顔ぶれであったり似たような文章の傾向になってしまい、ワクワク感がなくなってしまう要因になると私は思うのです。もちろんそれは原稿を掲載する方にとっても同じで、毎回のことになってしまうと緊張感もドキドキ感も回数を重ねた方ほど薄くなってしまいます。つまり「慣れ」ですね。
その結果どうなるかというと、悪い意味でのマンネリが生まれてしまい、折角の印刷物の魅力が薄れてしまうようになると思います。

光風流でお稽古されている皆様に、色々な体験を提供したい

いけばなは、お花を上手に生けることが最終的な目的ではなく、お花を生けることを通じて様々な体験をし、そのことによって人生を豊かなものにすることにこそあると私は考えています。
なので体験には多岐にわたるものがあると共に様々な機会があり、そんな体験の中の一つが、印刷物への掲載だと思うのです。

光風流でいけばなをお稽古されている皆さんに、印刷物に自分の作品や文章や写真が掲載されるという体験を一人でも多くしていただけるように、これからも様々な取り組みを行ってゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。