SNSやチラシは、投稿したり配布したから効果が出るものではありません。日ごろ投稿をし続けているか、誰にどの様にしてお渡ししたかこそが大切なのです

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は朝から光風流本部いけばな教室でお稽古三昧の1日です。特に今週末に予定している私の家元継承30周年記念として開催する、光風流の関係者限定イベント「花宴」に向けてのお稽古が佳境を迎えています。
はぁ〜、今週末が楽しみだなぁ〜〜!!

さてそんな中、お誘いという事について私が大切だなぁ思っていることについて、今日はブログを書きたいと思います。ちなみにこれ、光風流の関係ある立場の方への業務連絡的内容でもあります。(笑)

告知は、発信すれば良いのではない

私はいけばなを行なっているということで、様々なイベントを開催する機会が多いです。いけばな展、講習会や研究会、研修会、新年会などなど、多岐にわたります。
そんな中でイベントの成否は、イベント内容が大切なのは言うまでもありませんが、私は告知による要素もとても大きいと思っています。
と言うのもイベントの告知というと、チラシを作って配布すればいいとか、SNSなどで発信すればよいと思われている人が多いのですが、実はその考えは大きな間違いだと思うからです。

チラシを受け取る=購買や申込の動機にはならない

まずお聞きします。あなたは日頃チラシをそんなに見ていますか?そして目にしたチラシに全て申し込まれたり買い物をされたりしていますか?

人は日頃色々なチラシやパンフレットを目にしています。そんな中で、そのチラシやパンフレット全てに興味をそそられていますでしょうか?炊飯器の調子が悪かったりしたら家電関係のチラシはしっかりと見て記憶に残っているでしょう。しかし買う必要のない品物は記憶に残らないですよね。旅行に興味のない人は旅行のパンフレット自体見ないのではないかと思います。
お分かりでしょうか、チラシを配布してもそれだけでは購買や申込の動機にはならないということなのです。

あなたのSNSは何人の方に見られていますか?

今、私たちは日頃の生活の中で、SNSに関する事柄を目や耳にしない日はありません。そのくらい今の世の中はSNS中では考えられなくなっています。とはいえ、貴方(私も含めて)がしているSNSは、日ごろ何人の方が見てくださっているでしょうか?
SNSは誰でもが目にすることができるメディアです。そして世界中がつながっています。では貴方はブラジルの人口10番目の都市「ゴイアニア」で昨日何があったかご存知ですか?
多分「それどこ?」とか「そんなニュースなんて目にするはずないやん」って思われている方が大半だと思います。

つまり、世界中の誰でもが目にすることができるということは、逆にいうと、興味を持って知ろうとしているものでなければ情報は手に入らないということなのです。
はっきり言います。貴方の投稿は自分思っているほど誰にも見られていないということです。

人は興味や必要性のあるものしか記憶に残らないし、行動には結びつかない

チラシやSNSは、しないよりはした方がいいでしょう。しかし、チラシを配布したとかSNSに投稿したという事と、伝えたい相手に届いているかどうか、相手の心を動かしているかどうかは全くの別問題だということなのです。
まぁ、私はチラシを配布したとか、私はSNSに投稿したという自己満足にはなっているでしょうけど、相手の行動に繋げることができなければ、チラシやSNSの効果を発揮できているとはいえないのではないでしょうか。

「私がやっているから来て」「一緒に行こう」こそが1番相手に伝わるのです

ではどうすれば良いのかというと、私は「人と結びつける」事が1番簡単な方法だと思います。すなわち「〇〇さんから誘われた」です。
その事柄自体に大きな興味はなかったとしても、誘ってくださった方が仲の良い方やお世話になっている方ならば、行動の動機には十分になりますよね。あるいは「〇〇さんから誘われた、◇◇さんからも誘っていただいた、△△さんからも声が掛かった」なんて状態になると、かなり大きな行動の動機になりますよね。
つまり「人」「関係性」によって、興味や必要性が変わってくるということなのです。

1番人を動かす原動力になるのは、「人」と「関係性」から生まれた興味や必要性です。つまり相手の方の行動の同期になる1番大きな方法は、「私がやっているから来て」や「一緒に行こう」なのです。
なのでチラシやSNSの役割は、この相手をお誘いさせていただく時のツールとして存在していると理解をし、役立てるようにするのが良いと私は思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。