コロナ禍の今、しっかり試行錯誤をして新しい挑戦をしておかないと、コロナ後に対応できなくなっちゃいます

こんばんは、内藤正風です。

今日は打合せをしたりご挨拶に伺ったりしながら、事務雑務に励んでいます。そんな今日ご挨拶に伺った先で、コロナ禍での行事やイベントの開催やコロナ以降の事についてお話をする機会がありました。

コロナ以降はコロナ以前には戻らない

コロナで色んなものが変化しています。
例えばお葬式は、コロナ前とは完全に様子が変わってしまい、家族葬とかに代表されるように、こじんまりと行なうのがスタンダードになってきています。
この流れって、コロナが収まったら以前のようになると思われますか。
私は以前のようには戻らないと思っています。なぜなら、人を呼ばずにお葬式が出来たら簡単で楽だってことに皆が気付いてしまったのですから。

あるいは人々の空間に対する感覚も元には戻らないと思います。
いけばなのお稽古で、コロナ以前には1m80㎝の机で2人でお稽古されていましたが、コロナ禍でソーシャルディスタンスをとるために1m80㎝の机を1人で使う様になりその感覚に慣れてしまっているので、コロナが仮に無くなったからと言って2人で使いように戻したら、「狭っ!!!」って感じみんながストレスを感じるようになると思います。

この様に色々なことを考えてみると全てがそうなるとは言いませんが、世の中の大半の事柄はコロナが無くなったとしても、コロナ以前に完全に戻るという事はないだろうなと思います。

世の中は常に移り変わっており、コロナで変わったのではなく「コロナで変化のスピードが速くなった」だけなのです

よく「コロナで世の中は変わった」という言葉を目や耳にしますが、この表現は正しくないと私は思っています。

「世」は常に移り変わって行っています。人の価値観や好み、生活環境や仕事に対する考え方など、変化しないものはありません。
なので仮にコロナが無くても、世の中は変化し続けているのです。

ただこの変化のスピードが、コロナによって一気に早くなったという事は言えると思います。しかしここで注意が必要なのは、コロナでとってつけたように変化したのではなく、「遅かれ早かれそうなっていたよね」という方向に変化のスピードが速まったんだという事を忘れてはいけないと思います。

コロナ禍で、間違った妄想から目覚める事が出来たのです

これまで日本人の多くは、高度成長時代やバブルのころなどの成長期が良かったと思い、その時代に戻らないまでもそのように少しでもなることが出来るように希望をされていた方が多かったように感じています。
そしてこの考え方って、間違っているし何なら叶わぬ妄想だったと私は思っています。だって高度成長時代やバブルというような成長は今後の日本ではまずありえないんですから。

戦争で何もかもが1から作らなければならない時代と何でもそろっている時代、人口が増え続けている時代と人口が減り続けている時代、この時代背景2つを比べてみただけでも、今の日本がこれまでに経験したことの無い状況にあるという事が理解できるのではないかと思います。

世の中の価値観や人々が求めているものが今までとは全く違う状況にあるのに、行動や思考だけは今までの古い時代に軸足を置きながらでは絶対に対処対応をすることはできないという事は誰にでも理解していただく事が出来るだろうと思います。

そうなんです。実はコロナ以前にすでに新しい時代の扉をノックし、ドアは開いていたのです。
しかし世の多くの人はそれを見ていても見なかったことにして、これまで経験してきたことを使いながら何とかならないかとモガイテいただけなのです。

コロナで新しく開いたドアの中に放り込まれたのです、私たちは。なのでここから先は開き直り根性を決めるしかないのだと思います。
そんなことを改めて思ったので、今日のBlogネタにしてみました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。