情報は”上意下達”ではなく”相互共有”しなければ、組織は成長も伸展も出来ずに衰微していってしまいます

こんにちは、内藤正風です。

今日は今年最後の光風流本部の会議を行ないました。主な議題は「これから未来に向けて」ということで、次年度の事だけではなくこれから5年後10年後に向けて今から何をするか、そして何が出来るかという感じの議題が中心でした。

スマホの誕生が世の中を劇的に変化させた

いまやスマホはほぼ全員に行きわたりライフラインの1つになっています。
”ググる”って言葉がある様に、話をしていて解らない事があったり、もっと詳しく知りたいことがあったりしたときにはスマホで一発ですし、ホテルやお店を予約するのはネットの方が安いのは当たり前、ペットボトルの水やシャンプーリンスの様な重いものは運ぶのが大変なのでネットで注文すれば玄関先まで配達してもらえるという、10年前と今とでは人々のライフスタイルも価値観も大きく変わってきています。

もちろん光風流本部の役員会でも今年から会議の資料はペーパーレスで、それぞれの役員が持参しているパソコンやスマホで資料を見るようになっています。

情報は一方通行ではなく双方向の流れになっている

そんななかで、情報の流れ方も10年前とはマルッきり変わってきているように感じています。
以前ならば会社や商店や団体など一つの組織が有った場合に、情報は上意下達(じょういかたつ)で良い時代が長く続いていました。いうなれば情報と言うのは一方通行で流れる方向が決まっていたのです。
これは新聞やテレビやラジオも同じだったと思います。
しかし約10年前にスマホが生まれ今の様に普及した事によって、これまでの一方通行ではなく双方向の流れに変わったと私は思うのです。

すなわち、今や情報は共有し合うものであり、その流れは誰かが発信してみんなで共有するというものではなく、お互いが発信者になると共に受信者になっています。あなたやる人。私見てる人。ではなくなったと言うことです。

主役意識と仲間意識を持つ組織は、1人のカリスマを超える

1人の偉大なリーダーが”カリスマ性”を発揮して引っ張っていくというというのも素晴らしい事だと思います。しかしその場合、そのリーダーが順調に行っている時にはいいのですが、体調を崩したり事故にあったりというような不測の事態になった時には一気に停滞してしまう恐れがあるます。時には停滞どころか消滅の危機すら出てくるでしょう。
なので仮に偉大なリーダーが存在していたとしても、みんなが主役意識と仲間意識をシッカリと持つ事が出来るようにするのが良いと私は思っています。

いけばなをどのようにして楽しむか、いけばなの楽しみをどうすればもっと広げる事が出来るのか、これらを達成するために不可欠なのは、全員が自ら参加している意識(主役意識)を持つ事が出来るようにすると共に、みんなで一緒にやっているという仲間意識です。
そしてその為に絶対に欠かすことが出来ないのは、情報の相互共有です。

情報の共有は仲間意識の源泉として大きな役割を果たしますし、逆に情報を滞らせることは疎外感を生み出すことにつながります。
これからのグループや組織では、情報共有が最重要キーワードになっていることを忘れてはならないと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。