いけばなに基本・変化・応用があるように、世の全ての事柄は目安となる指針があったほうが分かりやすいのです

こんにちは、内藤正風です。

今日は朝から本部いけばな教室でお稽古をしています。で、教室をしながらこんな時間にブログをアップしているということは。。。
そうなんです。このあと出掛けないといけないので、その前にブログを書いているってことなのです。
(今日お越しになられる予定の方はご注意くださいね)

基本・変化・応用は何事にも通用する

12月は色々な予定が入ってきますので、どうしても教室の予定がいつもと同じ様にいかない部分が出てきます。
なので通常の開催を基本にしながら、必要に応じて返させていただいています。

こういうことをしている時にいつも思う事があります。それは、「いけばなにある基本・変化・応用って、全てに通用することだなぁ〜」ってことです。

例えばお店の開店時間で言うと、基本となる開店時間があります。10時〜19時みたいな感じですね。
そしてお店の都合で、営業時間が短縮される場合もあります。これって変化ですね。
そしてお店の社長さんと仲良くなったり超上得意さんになったりすると、お店の閉店日に特別にプライベート営業をしてくださったり商品を持ってお家にまできてくださったりしてもらえたりする場合がありますが、これは正に応用ってことになります。

基本は目安であって縛り付けるものではない

基本って聞くと多くの人が「堅苦しい」という印象を持たれるかもしれませんが、基本って1つの指針なのです。

先ほどのお店の例でいうと、定休日はいつなのか、営業時間はどうなっているのかって事が基本に当たります。
これって縛り付けるとかそういうものではないですよね。
目安になるものが表示されているという事にほかなりません。

大元になるものがあるから分かりやすいという事ですし、それをもとにして臨機応変に一部分を変えたり大きく変えたりすることが可能になるってことでもあるのです。

自由ほど不便なものは無い

自由って言うと凄く良い事のように思われている人もありますが、私は、自由ほど不自由なものは無いと思っています。

これも先ほどのお店の例が分かりやすいと思います。
開店時間はその日によって自由に変わりますってお店に行こうと思ったら、逆に困りませんか。いつ行ったらいいのか、行っても閉まっていたらどうしようって心配になったりします。

自由とは何でもできるという事であると共に、指針になるものがなく、どうしたら良いのかすら判断する基準が無いという事なのです。そしてやってみた結果でしか可否の判断をすることが出来ないという事でもあるのです。

これってムッチャ不便な事でもあると思うのです。

指針のあるほうが分かりやすい

自分が良く理解し精通している事には指針などなくても何とでもしてゆくことが出来ると思います。
しかし不慣れな事や初めての事には、何かしらの指針があったほうが安心だし便利ですよね。
これがすなわち「基本」になるのです。

いけばなだけに限らず全ての事が、「基本」を指針にして慣れてゆき、その後に「変化」「応用」して自分なりの創意工夫を加えてゆくほうが分かりやすいし慣れたい成長したりしやすいという事に他ならないと私は思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。