今の時代、初志貫徹なんてしていたらアッと言う間にニッチもサッチもいかなくという事を日々痛感しています

こんばんは、内藤正風です。

今日は色んな事の対応をしながら、お出掛けしたり事務したりの1日でした。

コロナ禍に求められるのは、スピード感です

今日行なっていた対応というのは、昨年から計画していた3月27日の催しについての対応でした。
その日に開催するのか延期するのか、まん防はどうなってゆきそうか、開催するならばどんな形が良いか、そんな事柄を関係各位と連絡を取り合いながら、検討をしました。

ハッキリ言って今は、コロナのおかげで1か月後どころか半月後がどうなるかわからない時代になっています。
そんななかで色々なことを進めてゆこうと思ったら、スピードが無ければなにも出来なくなってしまいます。要するに「間に合わない」のです。
会議を来週招集して検討いたします。。とか、時間をかけて十二分に検討の上。。。なんて、絶対に無理なんです。

その場その場での臨機応変な対応が不可欠です

「明日が分からない」、まさにそんな時代に突入しちゃいましたよね。
コロナ禍だけでも明日が読めないのに、ウクライナとロシアの紛争で世界的に益々不安定な状況になり、今まで以上にその場その場での臨機応変な対応が求められ、柔らかさとかしなやかさが無ければ生き残ってゆくことが出来なくなっています。

即応力や判断力、そして本質を見極める目、これらが試される時代になり、これまでと同じように前例踏襲や定型の業務を行なっていたのでは何一つ前に進める事が出来ない時代になったという事が出来ると思います。

計画は早い段階からしておかないと、思い付きで良いものはできません

とはいえ、思い付きで動いたら良いという事ではありませんよ。
こんな時代だからこそ先を見据えて熟慮に熟慮を重ね、計画は早い段階から立てておかなければならないと思います。
なぜなら、その場その場に合わせて臨機応変に対応できるようにしようと思ったら、目指すべき目標は絶対にブレてはいけないのですから。

登山が良い例だと思います。
「○○山の頂上を目指そう」というのが目標です。これがその時その時で「A山」「B山」「C山」みたいにしてコロコロ変わったのでは、なにも前に進まないですよね。
そして「A山の頂上を目指そう!」という事になったなら、次にルートを考え計画と準備をしてゆきます。この計画もしっかりと行なわないと登山自体が成立しなくなっちゃいます。必要な準備や起こるであろう不測の事態なども想定しながら計画と準備をするからこそ安全に登山をすることが可能になるのです。
で最終的に登山という事になるのですが、登山中には思わぬ事態も起こりますので、その場その場で対応をしないといけなくなります。がけ崩れで思ったルートが通れなかったり、体調の悪い人が出たりと、待ったなしで判断し次の手を打たないといけなくなります。
そういう事を積み重ねて最終的には山頂に到達できるのですから、早い段階からの計画を十分に行っているからこそ、その場その場での臨機応変な対応が可能になるのです。

時代は「初志貫徹」ではなく「臨機応変」が求められるようになった

日本では古来より、一度決めたり言ったことは最後までやり通すという事が美徳とされてきました。
しかし現代において、最初に決めたからあるいは言ったから、とにかくその通りにしなければならないということでは、絶対に目標達成をすることはできない時代になっていると私は思います。

戦後の日本は前例踏襲や定型の業務を行なっていれば、一定の成長をしてゆくことが出来た時代でした。しかし今はその時その時に起こっていることをしっかりと見極め、その上で臨機応変に判断すると共に即応する、いうなれば人間力が問われる時代になったのだと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。