お花を飾って楽しむ × 遊び心 = いけばな
こんばんは。
お花を持った幸せ配達人、いけばなの光風流家元内藤正風です。
今日は朝からハードでした。
午前中講習会をして、午後からは列車の中で疾走いけばなをして、今ブログを書いています。
いやぁ~まだこんな時間なのにネムネムです。(^^;
いけばなは真面目くさった顔をしてするものではない
今日の講習会で(今日の講習会でも(笑))、いけばなって真面目くさった顔して生けても全く面白くないし、もちろん修行でも無いんですよってお話をさせて頂きました。
いけばなって、私は「遊び心」という土壌の中で育まれてきたと思っています。
例を挙げるなら。。。
いけばなには籠に生けるという伝承があります。
籠はいけばなの歴史よりも古くから存在しています。
って事は昔々の誰かが「籠にお花生けたら面白いんじゃない???」って遊び心で行ったのが始まりだと思うのです。
いけばなには釣瓶に生ける伝承があります。
釣瓶とは井戸から水を汲み上げるのに使われていたものですが、誰かが「釣瓶にお花生けたら風情があって涼しげで面白いんじゃない???」って遊び心で生けたのが始まりだと思うのです。
いけばなには轡(くつわ)に生ける伝承があります。
轡は馬の手綱を付ける道具で、昔いくさをしている時に陣中において手慰みとしてお花を生けたのが始まりと言われています。
どうですか?この三例だけを見ても、いけばなって強烈な遊び心が作り上げているものだってわかるでしょ。
遊び心にこそ、楽しむ要素が溢れているのです
遊び心と言う土壌の中で生まれ育まれてきたいけばなを、小難しい顔をして行って、その本質に近付く事なんて出来るはずがないですよね。
いけばなを究めようと思うのならば、遊び心をもっていけばなを楽しまなければ、その本質に近付く事は出来ません。
お花を飾る事を楽しむ。
生けたお花をみんなに見てもらう事を楽しむ。
家族と一緒にお花を生ける事を楽しむ。
お花がある事で生まれる会話を楽しむ。
自己の成長を楽しむ。
楽しむ事こそ本質ですし、そこにこそ価値があるのだと思います。
楽しむゆとり、楽しむ心、楽しむ事から生まれるアイデア、全てのスタートは楽しむ事にこそあるのです。
今日は午前中の講習会や列車の中で疾走いけばなデモンストレーションもしてきましたが、そんななかで、改めて思ったのはそんな事でした。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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