友達と”zoom飲み”をしながら「遊び心」こそ新しいものを生み出す原動力だと感じたのですが、「いけばな」も「お花」に「遊び心」を掛け合わしたものだってご存知ですか

こんにちは、内藤正風です。

昨夜はMessenger飲みからのzoom飲みでなかなかに楽しい時間を過ごしました。

 

画像の綺麗さや画像や音声のスムーズさは、Messengerやスカイプとかよりもzoomの方が格段に良いですね。
そしてホストをする人さえちゃんと登録していれば、他のみんなは特に何も難しい登録などしなくても気軽に参加できるのも良いですよね。

真面目に考えても魅力的なものは生まれてこない

”新コロ”の拡散防止で、出歩くのを自粛するようになってから流行り始めた”zoom飲み会”。これって始まりは誰かの「おもろいん違う」っていう閃きだったと思うんです。
そしてそれを見かけた人が「面白い事しているやん」って思って真似して、段々と広がっていったんですよね。

これ誰1人として真面目な顔して「何か面白い事は無いかなぁ。。」なんて考えた人はいないでしょうし、会議室でみんなで考えて生まれてきたものでもないと思うんです。
きっかけは1つ。「面白いんちゃう」これだけです。

”いけばな”は日本人の遊び心が生み出し育ててきた

私は面白いモノや魅力的なものは難しい顔して考えても生まれてこないって思っています。
いけばなもそうです。いけばなって真面目くさった顔してお花を生けていても全く面白くないし、難しく考えても良い作品のヒントやアイデアは生まれてきません。
なぜならそれは”いけばな”は「遊び心」という土壌の中で育まれてきているからです。

例を挙げるなら。。。

いけばなには「籠」に生けるという伝承があります。
「籠」はいけばなの歴史よりも古くから存在しています。日常生活の中で使われていた”雑器”です。
その雑器を昔々の誰かが「この籠にお花生けたら面白いんじゃない???」って遊び心で行ったのが始まりだと思うのです。

他にも「釣瓶」に生ける伝承というものもあります。
「釣瓶」とは井戸から水を汲み上げるのに使う生活に密着したものですが、これも誰かが「この釣瓶にお花生けたら風情があって涼しげで面白いんじゃない???」って遊び心で生けたのが始まりだと思うのです。

あるいは「轡(くつわ)」に生ける伝承もあります。
「轡」は馬の手綱を付ける道具で、昔いくさをしている時に陣中において手慰みとしてお花を生けたのが始まりと言われています。

どうですか?この3つの例を見ただけでも、いけばなって強烈な遊び心が作り上げているものだってお分かりいただけるのではないかと思うのです。

遊び心にこそ、楽しむ要素が溢れているのです

遊び心と言う土壌の中で生まれ育まれてきた”いけばな”を、小難しい顔をして行なって、その本質に近付く事なんて出来るはずがないですよね。
遊び心をもってお花と向き合い楽しむ。
そしてより魅力的なものを生み出そうとしたときに自分の知識と知恵と技術が豊富であるほど、より魅力的な遊び心を発揮することが出来るのだと私は思うのです。

だって先に書いた”zoom飲み”も、zoomの機能や使い方をよく知っているほど楽しみをもっと大きくすることが出来るじゃないですか。それと同じだと思うのです。

お花を飾る事を楽しむ。
生けたお花をみんなに見てもらう事を楽しむ。
家族と一緒にお花を生ける事を楽しむ。
お花がある事で生まれる会話を楽しむ。
自己の成長を楽しむ。

楽しむゆとり、楽しむ心、楽しむ事から生まれるアイデア、全てのスタートは楽しむ事にこそあるのです。
楽しむ事こそ本質ですし、そこにこそ価値があるのだと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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