「正月」の期間って、3日頃までとか7日頃までとか15日頃までとか色々言われていますが、いつまでが正解なのか

こんにちは、内藤正風です。

今日から仕事始めの方も多いと思います。
私はと言うと、グダグダとしながらも昨日から残務・事務・雑務の三苦行を少しずつ始めています。

とは言えコロナでどこかに行くこともままならないので外出着に着替える事もなく、食べたいときに食べ、飲みたい時に飲み、入りたい時にお風呂に入りって感じで、まだまだ自堕落な生活を送っていることに変わりは無いですけれどね。
(笑)

正月っていつまでなのか

「正月」っていつまで聞かれて、○○が正解!って答えることが出来る方は少ないと思います。
だって正解はひとつではないので。

たとえば1番長い期間の回答は「1月イッパイ」って回答になりますね。
すなわち1月の別名が「正月」だからです。

では逆に一番短い回答はと言いますと「三元日(さんがにち)」になります。

一般的にはいつまでを正月と言うのか

一般的に皆さんが「正月」と考えられている期間にも色々な説があるように思います。
まあこれは、その方の生活パターンや地域の風習などが大きくかかわっていますので、どれが正解というわけではありませんが、大きく分けて3通りが多い回答の様に思います。

3日頃まで、7日頃まで、15日頃までって感じでしょうか。

お仕事をされているかたは4日から仕事始め

お正月が3日までって言われる方は、お仕事をされている方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
だって4日から仕事なんですから、正月は3日までって感覚になっても無理はないと思います。

7日までって言われる方は関東圏に多いです

7日までと言われる方は関東圏を中心に多いようです。
すなわち江戸時代の幕府からのお達しで、1月7日までを「松の内」とされたからです。
「松の内」とは門松が飾られている期間の事を言いますが、この1月7日までを「松の内」とする風習についてウイキペディア先生には次のように書かれています。

松の内は元々は1月15日までだったが、現在は1月7日までに短縮している。寛文2年1月6日 (旧暦)、江戸幕府により1月7日 (旧暦)を以ての飾り納めが指示される。最初の通達が江戸の城下に町触として発せられており、それに倣った風習が徐々に関東を中心に広まったと考えられる。

日本古来の松の内は15日まででした

ウイキペディアにも書かれている様に、もともと日本における「松の内」は15日までとされていたものを江戸幕府が7日に変更をした事により始まりましたので、関東圏では広まりましたが、地方、特に関西には定着せず、元々の1月15日までという風習が今も続いています。

最近は「とんど焼き」の都合で松の内も変わりつつあります

しかしそんな「松の内」ですが、最近では「とんど焼き(どんど焼き、左義長(さぎちょう))」を行なう日程が成人の日に合わせて行われるところも多く、第2月曜日(8日~14日)という年によって日が変わるという地域もあるようです。

お正月は日本人にとって一番大きな節目なので大切にしたいですね

いずれにしろ「正月」は私たち日本人にとって単に年を超えるということだけではなく、大きな意味のある節目になります。
それは八百万信仰に基づいて国づくりがなされてきたという事や、農耕民族として歴史を積み重ねてきたという事からも分かるように、正月休みというバケーションではなく、正月という行事であるということなのです。

何が正しいかではなく、何を大切にするべきなのかという事をしっかりと考え見つめ直さないといけないですね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。