お正月のお花は「とんど焼」のときに燃やさずに、「お下がり」として生け直しされるのを私はお勧めしています

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

正月も、はや三日になり、私はというと、グダグダと過ごすのにそろそろ飽きかけています。
とはいえ、こんなのをツマミにしながら、YouTube見たりネットフリックス見たりしながら、グダグダと過ごしているんですけれどね。

ヘビスターラーメンに座布団1枚(笑)

お正月に飾ったお花の取り扱いについて

年末からお正月にかけての時期に、「お正月のお花は、お正月がすんだら ”とんど焼” の時に注連縄とかと一緒にもやしたらいいんですか?」というご質問をよく頂きます。そんな時に私は「燃やさないで」ってお伝えしています。

お正月のお花の中に使われている松は ”神様の依り代” としての役割があります。なのでその意味でいうと、注連縄と一緒に燃やそうという発想も解ります。しかしこの時期はお花が長持ちしますので、綺麗なお花を燃やしちゃうって勿体ないですよね。
なので私は、お正月のお花は正月の過ぎた後には「生けなおし」をして飾られることをお勧めしています。

日本にある「おさがり」と言う考え方

日本には神前や仏前にお供えした供物などを頂く「おさがり」と言う考え方が有ります。「おさがり」とはすなわち、”神仏からの賜りもの” と言う事です。
一般に「お下がり」と聞くと、食べ物とか飲物とかを連想しがちです。しかし本来はそういうモノだけではなく、全てにおいて「おさがり」と言う考え方は当てはめることが出来ます。
なのでお花も、お正月が終わったら一度片づけて、それから「おさがり」として別の形に生けなおしたり、別の器に生けなおしたり、あるいは傷んだお花が有るならばそのお花を抜いて整えたりして飾って頂ければよいと思います。

命は最後まで全うさせてあげる

お花も命が有る存在です。せっかく綺麗に咲いているのに、そのお花を火にくべて燃やしてしまうだなんて可哀想ですよね。なので「おさがり」としてお花の命を全うさせてあげるのが良いと私は思います。
お正月が過ぎたからと言ってお花を捨ててしまったり、とんど焼で燃やしてしまったりせずに、おさがりとして頂き最後まで愛でてあげて頂くのが一番良いと私は思います。
ちなみに生け直しについて「どうしたらよいか分からない」って方は、遠慮なく私までご連絡をいただければ、ご相談に乗らさせて頂きます。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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