久しぶりにお出掛けして思った、緊急事態宣言が解けたと言っても”新コロ”を特別なものと思わない環境にならなければ人々の恐れは無くならないし、だからこそ今出来る事を1つづつ行なう事が何よりも大切だということ

こんにちは、内藤正風です。

昨日は久しぶりにお出掛けしました。

バスや電車にも乗ったのですが、行く場所行く場所において圧倒的な人の少なさを感じ「あ~これが世論なんだなぁ」って感じました。

緊急事態宣言は解けたけれど

緊急事態宣言が解かれて、仕事も学校も家庭も全てを通常に近づけていこうとみんなが頑張っています。
しかし全ての面において通常とは程遠い状況にあるのが現状かと思います。

ソーシャルディスタンスや消毒などが、生活の中の一部として完全に定着しています。マスクもするのがあたりまえという認識ですしね。
リモートワークやオンライン授業なども、もはや一般的になりました。
これからの世の中は、今回の”新コロ”で根付いたこういう新しい価値観で作られていくんだろうなと思います。

しかし私は、世の中が通常とは程遠い状況にある一番の原因は人の心にあると感じています。

心の中ではみんなビビっている

緊急事態宣言が解かれて最初のお休みになった先週の日曜日は、もの凄い沢山の人出でした。車で走っていると乗用車の数はとても多かったですし、ニュースでも各地の人出が取り上げられているのを目にしました。

ここだけを見ていると”人々は緊急事態宣言が解かれてお祭り騒ぎをしている”という風に思いがちですが、実はこれとは全く別の状況が今起こっているのではないかと私は感じています。
それは。。。
「心の中ではみんな新コロに感染することをビビっている」のではないかと。

新コロに感染すると差別されるのではないか。。という思い

大都市部で”隣は何をする人ぞ。。”というような環境の方には関係ないですが、地方部では感染者が出たとすると”魔女狩り”のような状況が起こります。
○○町の人らしいで。。○○さんのお家の人らしいで。。。みたいな。
そのうえ、それが正しいとか間違っているではなく、うわさがうわさを呼んで勝手に決まって行ったりする場合もあります。
新コロに感染したことが原因で、そこに住み続ける事すらできなくなってしまった人も現実にあるくらいです。

会社でもそうです。
”新コロ”感染者が出たら、その部署は2週間閉じないといけないようになるでしょう。お店ならば2週間は閉店しなければなりません。
そうなったら、○○のせいで私たちは仕事が出来なくなったとか、2週間自主隔離生活を送らないといけなくなったとか、色んなことを言われるかもしれません。
お店ならば”新コロ”が出たお店として、誰も行かなくなってしまう可能性も出てきます。

”新コロ”に感染したら「職場や家族等身の回りのみんなに迷惑を掛けてしまうのではないか」という気持ちや、一部の大都市部以外の地域では「差別されてしまうのではないか」という気持ちで、そういう事にビビっている人がとても沢山おられるのではないかと思います。

必要以上にビビらなくてもよい環境にならなければ、人々の恐れは無くならない

いま皆さんの心の中には”恐れ”が充満しているように思います。多分身の回りにいる人たち全員がウイルスに見えてしまっているんじゃないでしょうか。
そしてプラス周りにいる人たちが全員、秘密警察の様に感じているのかもしれません。

もう”新コロ”以前の様に世の中が戻る事は無いでしょうが、”新コロ”の感染を特別なものとして扱う事が無くならなければ、本当の意味での復興というか日常生活のスタートは難しいのだろうなと思います。

私自身も光風流における各種役員会や講習会や研究会は、当分オンラインにて行なうつもりにしています。だって、万一感染者が出たり感染拡大なんてしたらどれだけ沢山の方に迷惑を掛けるか分からないのですから。
そんなリスクは冒せません。
リスクを避けながら出来る事を1つづつ行ない、今を充実させるだけではなく未来への可能性の扉を一つでもたくさん開いてゆこうと思っています。

”新コロ”が、一般的なインフルエンザと同じような感覚で人々にとらえられるようになる日が1日も早く来ることを願うばかりです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。