「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」というマクドナルド創業の物語の映画を見て感じた、良い商品やシステムは無敵ではないという事

こんばんは。内藤正風です。

今日は朝から役員会を行い、その後ランチからの打合せ、そしていけばな作品の写真撮影の立ち合いを行い、今やっと自分のデスク前に座りました。

色んな事を感じた映画がありました

最近よく映画を見ます。
って言っても映画館で見るのではなく、映画のDVDやAmazonプライムビデオで気になったものを新作旧作関係なく見ています。バスや電車で移動中、単調な作業をしながら、晩酌をしながら、月に20本くらいは見ているかなぁ。
そんな中で一昨日、面白そうだなーと思って見た映画が、とても納得したというか考えさせられたので、今日はその事を書きたいと思います。

どんな映画を見たのかというと、「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」と言うマクドナルドを世界一のファーストフードチェーンに築きあげた男の実話映画です。

なぜ私が普段ほとんど食べないマクドナルドの映画に興味を持ったのか

なぜ私が普段ほとんど食べないマクドの話の映画に興味を持ったのかというと、マクドナルドと言う会社はそのハンバーガーの味や短時間で出来るシステムを開発した人と会社の創業者は全く別人だという事や、マクドは飲食業ではなくその本質は不動産業だという事などをこれまでに本で読んだり漏れ聞いた事があったので、”おっ??”って思って見てみたくなったのです。

 

詳しい内容は省きますが、この映画の中にはお仕事における色んな学びや気付きがあると私は思うのです。

アメリカの片田舎で、言うなれば職人的な感じでこれまでに無かった画期的なファーストフード・システムを生み出したマクドナルド兄弟。
そして、52歳まで色んなビジネスで失敗を繰り返し、マクドナルド兄弟のシステムにビジネスの可能性を感じ、後から無理やりに乗っかったレイ クロック。
この2者の関わりから生まれる物語が、まさしく今のお商売をされている皆さんにも当たらずとも遠からずであろう事柄ばかりなのです。

職人 VS ビジネスマン

注文してから長時間待たされることが普通だった時代に、わずか30秒で料理を提供するシステムを考案し自分のお店に来られるお客様の喜ぶ顔を見ることが出来ればそれでよいという職人気質のマクドナルド兄弟。
かたやそのシステムを見て、フランチャイズ化を強引に進めたレイクロック。

品質が良ければお客さまも喜ぶしお客さまも増えると考えるマクドナルド兄弟と、フランチャイズを推し進めどんどん店舗を増やす事がお客様が増えるという考えのレイクロック。

とにかくお客様に喜んでもらいたいという考えのマクドナルド兄弟と、事業の拡大と利益を優先する考え方のレイクロック。

そんな映画の中で繰り広げられる全ての物語が実話をもとにされたもので、見ていてとても興味を惹かれます。
なかには、それはちょっとひどすぎるんじゃない??って思う事も有ったり。。。

優れた商品やシステムがすなわち人を幸せにするのではない

ここで私が言いたいのは、マクドナルド兄弟とレイクロックのどちらが正しいとか間違っているという事ではありません。
品質の良さや優れたシステムを追及する事は必要ですが、それがある事がすなわち人を幸せにする事とイコールではないということ。
どんなに優れた商品やシステムがあっても、だからといって安泰ではないという事。
人に自信を持って奨める事が出来る素晴らしい商品やシステムがあるならば、それを人にちゃんと知ってもらう事が出来てはじめてその価値が相手に伝わるのだという事。
他にも色んな事を感じたり思ったりしました。

なぜこんな事を感じたのかというと、人をこの2者のどちらかのタイプに分けたとしたら私自身がマクドナルド兄弟と同じ職人気質のタイプだと思うからなのです。
そう、全て私自身の自戒なんですよね。

価値や魅力やメリットをどのように相手に知ってもらう事が出来るようにするのか

この映画の話はもしかしたらものすごい極端な例かもしれないです。まるっきり商売っ気の無い職人、商品もシステムも生み出す事は出来ないが根っからのビジネスマン、こんな極端な例を挙げられてもそんなんわかんないって言われる方も多いでしょう。
しかしこの両者のどちらが生き残ったのかということを考えたら、職人気質の私としてはとても考えさせられます。。。。。

商品やシステムが優れているのは当然の事であって、もし足りない要素が少しでもあるならばその部分を補強しなければならないのは言うまでもないことです。その上で自分の商品やシステムの価値をどのように伝え、その魅力を手にする事によってどのようなメリットが生み出されるのかをちゃんと相手に伝える事が出来なければ意味がないんですよね。

この映画は見る人それぞれによって感じ方が全然違うんだろうなーと思います。もしよかったら一度ご覧になってみてください。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。