成長のレベルによって学びは変わってきますが、それは学びが与えられるものではなく自ら気付くものだからに他ならないのです
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨日のブログでも書きましたが、昨日は終日、本部いけばな教室のお稽古日でした。お稽古の大半は、7月5日(土)6日(日)に開催する「光風流いけばな展」の作品作りだったのですが、そんな中で生徒さんの「お稽古の中での気づきと学び」という事について改めて感じることがあったので、今日はそんな事について書きたいと思います。
いけばなのお稽古は気付きがいっぱい
いけばなをお稽古していると、生徒さんには毎回何かしらの気付きがあります。ちなみにそれは私の指導力が大きいからではなく、生徒さん自身が成長に合わせてアンテナが立ってくるからだと私は思っています。
これってテレビに例えると分かりやすいと思います。
テレビの電波って目には見えませんが、私たちの周りには沢山飛び交ってします。そんな電波ですが、テレビがあるから全てを見ることが出来るのではなく、必要なアンテナを立てていなければ見ることが出来ませんよね。
地上波なら地上波のアンテナを、あるいは衛星放送が見たいならば見たい衛星放送がBSならばBSのアンテナをCSが見たいならばCSのアンテナを立てないと見ることが出来ません。
このアンテナに当たる部分が、生徒さんの成長に合わせたアンテナが立つという事なのです。
成長のレベルによって学びは変わってくる
いけばなは同じお稽古をしていても、生徒さんのレベルや経験によって学びや気付きは全く違ってきます。
初心者には初心者の気付き、中級者には中級車の上級者には上級者の気付きがあります。そしてその人の経験によっても、同じステップの方であっても気付きはいろいろに変わってきます。例えばいけばな展でいうならば、初めていけばな展に作品を出店されるときと、2回目3回目は気づきや学びは変わってきます。
すなわち見るポイントや気になる部分が、その人の成長に合わせて無限に変わってゆくという事なのです。
昨年のいけばな展の作品作りのお稽古と、今回のお稽古で見るポイントが違ってきたり、前回までは話を聞いていてもよく分からなかったことが今回はスッと理解が出来たりしてくるのです。
学びは与えられるものではなく、自ら気付く学びこそが大切です
なので「学び」や「気づき」とは、いくら沢山与えられても身につくものではなく、自らの成長のレベルに合わせて気付いてゆくものだという事が出来るのです。
まずは分からないなりに全てを受け入れてゆく。そして自分のレベルが高まるごとに、「あっ!そういう事か~」と気付くことによって、はじめて身につき自分のものになってゆく。というステップを踏んでゆくのです。
昨日の教室では、生徒さんとお話しをさせて頂きながら「うわぁ、この方昨年より成長なさったなぁ」と感じる場面があり、改めてそんな事について思ったので、今日のブログで取り上げてみました。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。