「桃」は2度楽しむ事が出来るってご存知ですか?

こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

明日は雛祭りですね。
雛祭りは「桃の節句」とも言いますが、なぜ雛祭りには桃を生けるかご存知ですか?
桃の節句だから???(笑)
ブブ―!!!
残念です。

雛祭りになぜ桃を飾るのかというと、ちゃんと理由があるのです。
興味のある方は私が先日書いたブログ
ひな祭りになぜ「桃」を飾るのか、ちゃんと理由があるのをご存知ですか
を読んでいただければ、今すぐ雑学ネタとして役立てていただく事が出来ますYOー!!

雛祭りには桃の花を飾りましょう

桃の節句が近づいてきて、桃を飾られている方も多いですよね。
これまでにマックスブログ塾で「いけばな体験」をしてくださった皆さんも、桃を買ってきて生けてくださっている様子をアップしてくださっています。


札幌の下田千明さんは、会社(株式会社正文舎)のおトイレに。

 


網走のとなりにある美幌町(びほろちょう)で、パナソニック系列のまちのでんきやさん「ようでん」で働かれている田中忍さんは、オアシスをゲットするまでの間、仮生けされてお出掛けちゅう(笑)

「トイレのお花仲間」の皆さんも桃を飾ってくださっています。

えっ!「トイレのお花仲間」をご存知ない!!!
やっぱり~(^^;。。
ですよねぇ~。。。
知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないという、今Facebookで絶賛盛り上がり中のお花を気軽に楽しもうって仲間です。
(笑)(笑)(笑)

トイレって狭い空間ですよね。
狭い空間だからこそ、ここに一輪一枝のお花を飾るだけで、とても素敵な場所になります。
古来より日本では、トイレはあの世とこの世をつなぐ場所として特別に考えてこられています。
そんな中でトイレにお花を生けると言うのは、極めて自然な事でもあるのです。

そしてお花を生けるということは、ご家族との会話が生まれたり新しい発見のきっかけになるので、幸せが生まれる機会でもあります。
ちなみに「トイレのお花仲間」の皆さんお一人お一人が、この幸せを身をもって感じてくださり、またその様子をご覧になられて、新しい仲間がどんどん増えています。

 

桃は二度楽しんでくださいね!!

ところで桃は2度楽しむ事が出来るのをご存知ですか?

この写真はまだ蕾が多い枝ですよね。
これから毎日お花が咲いてきてとても綺麗になります。

で、ほとんどの方が、お花が咲き終わったら片づけてしまわれるのですが、実はお花が咲き終わった後に「葉姿の桃」を楽しんでいただく事が出来るのです。

 

この写真の様に、桃はお花が咲くころに、とても優しく柔らかな若葉が芽吹いてきます。

お花が終わっちゃったから捨ててしまうのではなく、萎んで見栄えが悪くなったお花は手で摘み取ってあげてもらえれば、その後に大きく育ってくる新緑の姿を楽しんでいただくことができます。
そして葉っぱばかりになったら何か季節のお花を取り合わせて頂くと、若葉の色とお花の色取りでとても綺麗になり、そこからまたしばらく楽しんでいただく事が出来ます。

是非今年は、「花姿の桃」と「葉姿の桃」の両方を味わって楽しんでくださいNE!!
(^^)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。