「桃」は、お花が萎んでも捨てちゃダメですよ。だって桃は ”2度楽しめる” んです

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は毎週恒例の例会に出席しながらブログを書いています。スマホ1つあれば大概の事が出来ちゃうんだからホントに便利な世の中ですよね。

「ひな祭り」といえば。。。

雛祭りまで1週間を切り、ご自宅で雛人形を飾られている方も多い事と思います。
私も子供が小さい頃には毎年ひな人形を飾っていましたが、いつも不思議だったのが、雛人形を片付ける時に元々入っていた通りに箱に戻しているつもりなんですが、絶対にちゃんと入らないんですよね。いつも微妙に入りきらずに、「???」あれ?なんで??って四苦八苦しながら片付けていました。(笑)

桃を飾って、お花が萎んだら捨ててしまっていませんか?

雛祭りといえば「桃の節句」。桃の節句といえば「桃」が欠かせませんよね。ということで、この時期は桃を飾られている方が多い事と思います。桃の花ってほっこりとした春の日差しを感じさせてくれますし、その姿自体も可愛いですよね。
さてところで、桃って2度楽しむ事が出来る花材だという事をご存知ですか?

下の写真はまだまだ蕾が多い枝です。

この写真のような枝は、これから毎日お花が咲いてきてくれて、とても綺麗になります。で、桃のお花が咲き終わったら片づけてしまわれる方が多いと思うのですが、ちょっと待ってください。
実はお花が咲き終わった後に、「葉姿の桃」を楽しんでいただく事が出来るのをご存知でしょうか。

「桃」ってお花が終わる頃になると、とても優しく柔らかな緑色の若葉が、下の写真のように、芽吹いてくるってご存じですか。

花を楽しむ。そして新緑の若葉を楽しむ。

桃は、お花が終わっちゃったから捨ててしまうのではなく、萎んで見栄えが悪くなったお花は一つづつ手で摘み取ってあげてもらえれば、その後に大きく育ってくる新緑の桃の姿を楽しんでいただくことができます。

そして桃の花が全て咲き終わって葉っぱばかりになったら、菜種のような春を感じる季節のお花を取り合わせて生けて頂くことで、若葉の色とお花の色取りでとても綺麗になり、そこからまたしばらく楽しんでいただく事が出来るようになります。

ぜひ今年は、「 ”花” 姿の桃」と「 ”葉” 姿の桃」の両方を楽しんでいただくことを内藤はお薦めいたします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。