「気」や「運」や「学び」は、「水」と同じで滞らせると腐ってしまいます。良い流れを作りたければ、まず自分からアウトプットするのが一番の近道です

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

先日から私の周りでインスタライブをされる方が増えています。というのも、今週末の8日(土)に光風流本部いけばな教室において開催する「YOROZU salon」に出展される皆さんが、コラボLIVEをして「YOROZU salon」の出店についての告知を行なってくださっているからです。

でそんな中で、そうだよなぁ。って改めて思ったことがあるので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。

”「気」や「運」や「学び」は、「水」と同じで滞らせると腐ってしまう

「水」は器に汲んで置いておくと、必ず痛んでしまいます。バケツに汲もうと、コップに汲もうと、お花を生ける壺であろうと水盤であろうと、とにかく水を器に汲んでそのまま置いておくと必ず腐ってしまいます。
しかし、流水は腐りません。
例えば川の水は、水源から海までどんなに長い時間が掛かっても腐る事はありません。これはつまり、そこに流れが有ると腐らないという事なのです。

そして実はコレと同じ現象が起こるのが、「気」や「運」や「学び」なのです。

「気」や「運」から流れの大切さを考える

「気」は風水などで良く取り上げられるように”流れ”と言う事をとても大切に考えます。なぜならば、流れが滞ると「良い気」が悪くなってしまうからです。
この例として有名なのが、香港にある建物「ザ・レパルス・ベイ(The Repulse Bay)」です。この建物、テレビや写真でご覧になられたことありませんか?

建物の真ん中に穴が開いているでしょう?これって実は、この斜面には山から海に向かう重要な「気」の流れが有る場所で、その山からの「気」を建物でふさいでしまって滞らせてしまう事が無いように開けられているのです。
風水では「気」の流れが滞ると良くない。。。というか悪い事が起こると考えられているんです。

「運」も同じです。良い事が立て続けに起こっている時は、もっともっと続くように「運」を自分1人で取り込もうとしますよね。ところが「運」を自分1人で独り占めしたいと思った瞬間から、「運」は集まってこなくなります。
がこれって実は、
ちゃんとした理由があるのをご存じでしょうか。

吸いたければ、まず吐く事が重要です

呼吸を考えてみれば解りやすいと思います。息を吸いたいと思って吸いますね。もっと吸いたいと思って吸います。まだまだもっと吸いたいと思って吸います。するとどうなりますか?
吸えば吸うほど、段々吸える息の分量が少なくなっていって、最後には全く息を吸う事が出来なくなっちゃいますよね。そして息が吸えなくなると息苦しくなってしまいます。

つまり、息を一杯吸いたいと思ったら、まず吐く事が大切なのです。息を吸ってばかりと言うのは、自分の息の流れを滞らせているに他ならないのです。シッカリと息を吐けば、その分だけイッパイ息を吸う事が自然に出来るようになるのです。

アウトプットする事で得られる、より高いレベルの「学び」

「学び」も同じです。講習会やセミナーで色んな事を勉強されている方が沢山おられます。そういう方の中には、一生懸命学ぶ事ばかりに意識が行ってしまっている方が案外多いように思います。
先程の呼吸の例のように、吸いたければまず吐く事が重要なのです。すなわち学びと言うのは「インプット」ですよね。しっかりと「インプット」したいと思うならば、しっかりと「アウトプット」する事が重要なのです。

講習会で学んできたことを周りのお友達に紹介する。あるいはブログやFacebookなどで文字に書いて皆さんに紹介する。これ全部「アウトプット」です。
高い受講料を払われていたら、そんな大切な事を他の人に教えたくないという気持ちもわからないではないです。がしかし、そんな事をするから、頭の中には存在していても実際に使いこなす事が出来る役立つ学びに結びつかないのです。
そして役立つ学びに結びつける事が出来ないということは、すなわちそれ以上の学びや気付きが、いくら経っても得られないってことなのです。

「いけばな」もバトンをつなぐリレーのように「流れ」が一番大切なのです

いけばなも同じです。先生から教わったことを、自分のところで留めてしまっているから、その先にある大きな学びや気づきに結びつけることが出来ないのです。
先生から教わった事は、どんどん周りのお友達やお弟子さんに伝え紹介することで、今よりももっと良い流れを自分で生み出すことが出来るのです。

だって、私たちがしている「いけばな」とは、先生から生徒さんに伝えていく事で、約600年の歴史を積み重ねてきているのです。すなわちこれは、リレーのバトンを渡すように先生から生徒さんにバトンを渡していくという流れの中で、歴史を積み重ねると共に発展してきているということですよね。

先生から習ったことを次代に伝える事をしないということは、そこでバトンが滞ってしまい、「水」でいうと腐ってしまうという事であり、「気」でいうと「悪い気」になってしまっており、せっかく得た学びや気づきが、あなた自身にとってプラスに作用しなくなってしまっているという事に他ならないのです。

お金持ちと呼ばれている方が、寄付や奉仕、支援というような事に熱心なのはなぜだかわかりますか。それは流れを滞らせると次の良い流れが来ないという事を知っているからなのです。

「流れ」を作ることで、その流れに乗って幸せもやってきます。

「気」も「運」も「学び」も全く同じで、流れるからこそ発展や進歩が有るのです。「気」も「運」も「学び」もそこで滞ってしまうということは、自分自身の「運気」をも下げてしまい悪くしてしまう事に他なりません。

私は運が悪いと思っている人、良い事が起こらないなあと思っている人、幸せになりたいと思っている人、自分に欲しいものを取り込もうとせずに、まず出す事から行ってみませんか。入れるよりも出す。インプットよりもアウトプット。溜めるよりも遣う。

良い「気」や「運」や「学び」が欲しければ、まずは自ら進んで流れを作るのが一番の近道だと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。