「立春」の今日は、季節としての1年が始まる日になります。なので気持ちも新たにスタートを切りたいと思います

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は「立春」です。「立春」って言っても祝祭日ではありませんので、学校や仕事に皆さん行かれていますよね。
「立春」っていうのは国民の祝日で決められているような日ではなく、「二十四節気(にじゅうしせっき)」という1年を24に分けて季節を表す「雑節」と呼ばれるものの一つになります。
なので今日から1年が始まるという事なのです。

 

二十四節気ってなに?

季節なんてわかっているよ!温かくなってきたら春やんか!!って言われる方もありそうですが、ここでいう季節と言うのは気温とかで決められたものではなく、1年間の太陽の動きを24等分して導き出されているものなのです。
1年は12か月ありますよね。この12か月をもう少し細分化し、そのそれぞれに季節を象徴する名称をつけられているものが「二十四節気」だと思って頂いたらいいと思います。

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この二十四節気の一番最初のはじまりが「立春」になり、今日から一年が始まるという事なので、今日から新しい年が始まると書いたのです。
ちなみにこの立春から新しい年が始まるっていう考え方は決して珍しいものではなく、今も色々なところで行われています。

例えば「鬼門除けのお札」は、立春に新しいものに架け替えます。お札お持ちの方は忘れないようにしましょうね。
「厄年」は節分(立春の前日)に厄が明けると言われています。なので厄年の方は、今日からスタートです。昨年厄年だった方は昨日で厄年が明けました。
風水や古来からの占いなどでも、立春からが新しい年と考えます。

気候の移り変わりは ”火にかけたお水の温度変化” と同じです

今日から春といっても、今日から暖かくなるというわけではありません。昼間がだんだん長くなって行ったり、日差しが強くなってはきますが、まだもう1~2カ月は寒さが続きます。
というのも、
気候の移り変わりって ”火にかけたお水の温度変化” と同じだからです。

お水をお鍋に入れて火にかけても、最初はお水のままでなかなか温度変化が起こらないですよね。しかしひとたび温まり始めると結構すぐに沸騰するまでになります。
そして逆も同じですよね。いったん沸騰したお湯は熱いままで暫くいますが、一旦温度が下がり始めるとすぐに気温に近い温度になっちゃいますよね。

気候もこれと同じなんです。

新しい年の始まりは大きく分けると三つ

という事で、現在私たちの身の回りにある新しい年の始まりには三通りあります。

まず一つ目は、太陽暦(グレゴリオ暦)による新年(1月1日)で、これは太陽の動きによる1年の始まりになります。
そして二つ目は、太陽太陰暦(旧暦)による新年(旧正月)で、これは月の動きによる1年の始まりで、毎年日が変わります。
三つ目が今日取り上げた、二十四節気による新年(立春)になり、これは太陽の動きを24に分けた季節による一年の始まりで、大半の都市は2月4日が多いですが、今年は今日2月3日になります。

「立春」に何かをすると言う方は少ないと思います。私も今日は特別な事と言えば、鬼門除け札を新しいものに変えたくらいです。

とはいえ何もしないと言いながらも、今日が春の始まりであり今日から季節のうえでは1年が始まると思うと、なんとなく背筋が伸びるような気がします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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