良い流れを作るためには、まず自分からアウトプットするのが一番の近道です。「気」や「運」や「学び」は、「水」と同じで滞らせると腐ってしまうのです

こんばんは、内藤正風です。

なんか今日は、仕事をやった感とあまりやっていない感とが混在している妙な1日でした。
それなりに分量はこなしているのですが、なんか達成感が無いのです。
なんでだろうなぁって考えていたのですが、アウトプットするようなことが少なかったからなのかなぁ。。なんて思っています。

物事は何事によらず ”滞らせる” と「腐ってしまう」

”いけばな”をするにあたって不可欠な「水」は、器に汲んで置いておくと必ず痛んでしまいます。
バケツに汲もうと、コップに汲もうと、お花を生ける壺であろうと水盤であろうと、とにかく水を器に汲んでそのまま置いておくと必ず腐ってしまいます。

しかし、流水は腐りません。
例えば川の水は、水源から海までどんなに長い時間が掛かっても腐る事はありません。
そこに流れが有ると腐らないのです。

実はコレと同じ現象が起こるのが、「気」や「運」や「学び」なのです。

「気」や「運」からも流れの大切さを学ぶことが出来ます

「気」は風水などで良く取り上げられるように”流れ”と言う事をとても大切に考えます。
なぜならば、流れが滞ると「良い気」が悪くなってしまうからです。

この「気の流れ」をよくするために考え設計された変な形をした建物が世界中にあります。
たとえば台湾の高雄にある「東帝士85ビル」は、気の流れが滞らないように真ん中に穴が開いています。

ラスベガスの「ベラージオホテル」は、風水的に見て四神相応の立地に建てられており、気の流れを意識して作られています。

 

「運」も同じです。
良い事が立て続けに起こっている時は、もっともっと続くように「運」を自分1人で取り込もうとしますよね。
ところが「運」を自分1人で独り占めしたいと思った瞬間から、「運」は集まってこなくなります。

これって何故だかわかりますか?
ちゃんと理由があるのです。

息を吸いたければ、まずしっかりと吐く事が重要です

私はスキューバダイビングをするのですが、海に潜るときって呼吸がすごく大切なのです。
だって人間は呼吸しないと死んじゃいますから。
では呼吸の何を意識しないといけないかというと、息を吐く事なんです。
皆さん息を吸う事ばかり考えがちなんですが大切なのは、まず息を吐くことです。

息を吸いたいと思って吸いますね。もっと吸いたいと思ってもっと吸います。まだもっともっと吸いたいと思って吸います。
するとどうなりますか?
吸えば吸うほど、段々吸える息の分量が少なくなっていって、最後には全く息を吸う事が出来なくなっちゃいます。
そして息が吸えなくなると息苦しくなってしまいます。

お分かりいただけましたでしょうか。
息を一杯吸いたいと思ったら、まずしっかりと吐きだす事が大切なのです。
息を吸ってばかりと言うのは、息の流れを滞らせていることに他ならないのです。
シッカリと息を吐けば、その分だけイッパイ息を吸う事が出来るのです。

アウトプットする事で得られる、より高いレベルの「学び」

「学び」も同じです。

講習会やセミナーで色んな事を勉強されている方が沢山おられます。
そういう方の中で、一生懸命学ぶ事ばかりに意識が行ってしまっている方が案外多いように思います。
先程の呼吸の例のように、吸いたければまず吐く事が重要なのです。
すなわち学びと言うのは「インプット」呼吸でいえば吸っているのですよね。
しっかりと「インプット」したいと思うならば、しっかりと「アウトプット」して吐き出すことが重要なのです。

講習会で学んできたことを周りのお友達に紹介する。あるいはブログやFacebookなどに書いて皆さんに紹介する。
これ全部「アウトプット」です。

せっかく学んだ事なんですから、その知識や技術は自分だけのものにしておきたいって思われる気持ちはわかります。
しかしそんな事をするから、頭の中には存在していても実際に使いこなす事が出来る役立つ学びに結びつかないのです。
そして役立つ学びに結びつく事が出来ないということは、すなわちそれ以上の学びや気付きが、いくら経っても得ることが出来ないってことなのです。

「いけばな」も、しっかりと学びを身につけたいと思うならば、まず吐き出すことから始めましょう

いけばなも同じです。
先生から教わったことを、自分のところで留めてしまっているから、その先にある大きな学びに結びつけることが出来ないのです。

先生から教わった事は、どんどん周りのお友達やお弟子さんに紹介することで、自分の学びをより大きくすることが出来るようになるのですし、その事によって良い流れを生み出す事が出来るようになるのです。

リレーでバトンをつなぐように「流れ」が一番大切なのです

私たちがしている「いけばな」は、先生から生徒さんにその学びや教えを伝えていく事で、約700年の歴史を積み重ねてきているのです。
すなわちリレーのバトンを渡すように、先生から生徒さんに、あるいは先輩から後輩にバトンを渡していくという流れの中で、歴史を積み重ねると共に発展してきているということなのです。

学んだことを次代に伝える事をしないということは、そこでバトンが滞ってしまい、「水」でいうと腐ってしまうという事であり、「気」でいうと「悪い気」になってしまうと言うことが、あなた自身の中で起こっていると言う事なのです。

「流れ」を作ることで、その流れに乗って幸せもやってきます。

「気」も「運」も「学び」も全く同じで、流れるからこそ発展や進歩が有ると私は思います。
「気」も「運」も「学び」もそこで滞ってしまうということは、自分自身の「運気」を下げてしまい悪くしている事に他なりません。

私は運が悪いと思っている人。良い事が起こらないなあと思っている人。幸せになりたいと思っている人。
自分が欲しいと思うものを取り込もうとせずに、まず出す事から行ってみませんか。
息を吸いたければ、まずは吐かないと吸う事すらできませんよ。

入れるよりも出す。インプットよりもアウトプット。溜めるよりも遣う。
良い「気」や「運」や「学び」が欲しければ、まずは自ら進んで出すことを意識し行動するのが一番の近道だと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。