二十四節気の「雨水」をむかえ、今ならではの時候の変化を楽しまないともったいないと思います

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は朝から夜まで光風流本部いけばな教室でお稽古三昧の1日でした。通常のお稽古でお越しになられた方、光風流の流誌「光風たより」に掲載する作品のお稽古にお越しになられた方、光風流で毎年発行しているカレンダー作品のお稽古にお越しになられた方、今週末に兵庫県加西市で開催される師範披露いけばな展のお稽古にお越しになられた方と、多種多様な皆さんがそれぞれの作品作りやお稽古に取り組まれました。

今日は「雨水」

今日は二十四節気(にじゅうしせっき)の「雨水(うすい)」という日になります。私ども光風流本部のある兵庫県加西市は朝から雨の1日になり、まさにその通りだなあと思いながら窓から外の景色を眺めていました。

「雨水」というのは、今日を境にしてこれまでの寒い盛りから気候が段々と暖かくなってきて、雪が雨に変わり、そして積もっている雪が溶け始める時候になっていくよという節目になります。なのでこの「雨水」を過ぎると ”春一番” が吹くようになってきます。
ちなみに気候が春に入ってゆくという事から、古来より農作業の準備を始める目安ともされている日でもあります。

気持ちがフワッとしてくる今を楽しまないと勿体ない

これから春に向かって気候がまっしぐらに移り変わってゆきます。これからの時候を三寒四温と言ったり、桃の節句があり、桃の花や菜種など春の植物が一気に出回るようになり、この時候からイチゴなども旬になってきます。あっ、菜種は生けるだけではなく食べても春を感じるし美味しいですよね。

これから暖かくなってくると思うと、それだけで気持ちがなんとなくフワッとするというか柔らかくなってくる折角のこの時候を、衣・食・住全てで楽しまないともったいないと私は思うのです。
皆さんはこれからどんな事をして楽しまれますか。私はとりあえず、お花と食べ物で季節を満喫したいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。