これからの季節は “三寒四温“ と呼ばれる時候になりますが、こういう季節を楽しむ感覚を大切にする事こそが国際化の第一歩だと私は思います

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは。内藤正風です。

今日は暖かい雨の日になりました。これからの季節はこれまでの寒い盛りから気候が段々と暖かくなってくるようになります。

暖かくなってくるこれからの季節は「三寒四温」です

さて、暦的にも実際の気候的にも暖かくなってくるこれからの季節を表す言葉に「三寒四温(さんかんしおん)」ってのがあります。この言葉、元々は朝鮮半島やその周辺の中国大陸の冬の気候を表す言葉として生まれたものだそうで、寒い日が3日ほど続きそのあと4日ほど温暖な日が続き、そのあとまた3日ほど寒い日がやってきて暖かい日が4日ほど続くという繰り返しになる大陸の気候の特徴を表したものだそうなんです。

ところがこの言葉が日本に伝わり時を経て、最近では冬から春に向かう時期にこういう周期で徐々に暖かくなっていくので、春に向かっていく時候を表現する言葉として使われるようになったのですが、こういう日本人の感性って私は大好きです。

感受性や叙情豊かな日本人

「三寒四温」の他にも、冬から春に向かっていく季節をあらわす言葉に「一雨ごとに暖かくなる」ってのもありますね。ちなみに秋から冬の時期にはこの逆の「一雨ごとに寒くなる」って言葉もありますよね。
どちらもその季節の移り変わりを表した言葉ですが、こういういろんな表現を見たり聞いたりしていつも思うことがあります。
それは、日本人って古来より季節の移り変わりを敏感に肌で感じ、それを日常生活の中に取り入れて役立てるとともに、色んな文化として昇華させていったんだな~って感じます。

私たちはよく日本の特徴として「日本には四季がある」といいます。しかしよくよく考えてみたら、四季は日本だけではなく、日本と同じくらいの緯度(南半球の真逆の緯度も)にある国には存在しているんですよね。
なのにそんな中で、なぜ日本はこんなに四季を特別なものとして捉え大切にしているのかというと、季節の移り変わりの微妙な違いをとらえ、その中で農耕の目安としたり和歌やいけばなや茶道や書をはじめとする文化に大成させていった感受性や叙情といった感性が豊かな民族だったからに他ならないと思うのです。

風情を楽しむと共に、その感性を豊かさと感じることができる民族性

雨を単なる面倒くさいものとか、神からの恵みと捉えるだけではなく、雨の降り方ひとつにも「ざあざあ」「しとしと」「しょぼしょぼ」「ぽつぽつ」「ぱらぱら」などと色々な風情を感じそれを表現し楽しむことができる感性は日本人ならではのものだと思います。
だって同じアジアの国々、特に隣の韓国や中国で、1つの事象についてこんなにも沢山の表現を聞いたことを私は無いですから。

そんな日本人の良いところを若い世代の人たちにも、もっともっと知ってもらったり楽しんでもらえるようにしたいと思いますし、こういう日本人ならではの特徴こそが世界に出ていくときには絶対的な強みになっていくと私は思うのです。

”いけばな”って、単にお花を綺麗に生ける事を学んでいただくものではなく、こういう日本人が持つ感性や感覚を磨き、自分の強みとしてお仕事や家庭生活に役立てて頂くものだと私は思っています。
「国際的な感覚」とか「国際化」とかいう前に、日本の持つ他にはない特徴をもっともっと大切にしてゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。