スモールビジネスが注目を浴びていますが、いけばな教室ほどスモールビジネスに適しているものは他にないと思います
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
最近「スモールビジネス」という事を、よく目にしませんか。ネットだけではなくテレビの情報番組とかでもたびたび取り上げられていますし、地域活性化やシャッター街の復活再生のための切り札といわれたりもしています。
そんななか私は、いけばな教室ほどスモールビジネスとして始めやすいものはないと思っており、今日はそんなことについて取り上げたいと思います。
スモールビジネスとは何か
そもそも「スモールビジネス」って何かってことですが、スモールビジネスはその名のとおり、スモール=小さい、ビジネス=仕事や事業、つまり小規模な事業のことを言います。
そして最近このスモールビジネスにスポットがあてられているのは、小規模だからこそ事業にまつわるリスクを抑えやすいという側面と、加えて小規模だからこそ起業や開業がしやすいという側面があるからです
なので1人や少人数、かつ、少ない資本で行うことがでるということから、個人事業やフリーランス、あるいは副業をスタートするのにも向いているという事ができるのです。
つまりこれって、私たちいけばなをしているものにとっては「正にそのとおり!」といえることばかりだと思うので、スモールビジネスでいけばな教室を始めるメリットについてこれから解説してゆきたいと思います。
メリットその1 初期費用が不要
一般に何か事業を立ち上げようと思うと、事務所や店舗を借りたり必要な資材を準備したりしなくてはなりません。がしかし、いけばな教室を開催するために必要な費用って、ほとんどないのです。
例えば、教室を開催してお稽古を行なうにあたって必要な水盤や壷や寸胴、七宝や剣山という道具はすでに自分のものを所有しているのですから、立ち上げに際して準備は不要です。
そして教室に使う会場ですが、自宅の一室を用いるのならば何の手続きも費用も負担なく始めることができます。あるいは自宅以外で行われる場合でも、地域の公民館や市民会館というような公共の場所を必要な時に借りるようにすれば、その借用料も限りなく小さくすることができます。
このようにして考えると、いけばな教室を開催するにあたって初期費用はほとんど必要ないし、定期的な出費もほとんどないという事になります。
メリットその2 個人の裁量が大きい
事業というものは小さければ小さいほど裁量権は大きくなり、事業が大きければ大きいほど裁量権は小さくなるという側面があります。
そういう中でいけばな教室をスタートするという事は、自分がオーナーであり社長であり先生になります。つまり教室を開催する日や時間、休日、教室の場所といった働き方はもちろんのこと、売上や経費といったお金のこと、業務内容や業務量についても自分で全てを決めることができるという事です。
つまり言い方を考えると、自分で決めて自分で行い、その成果は全て自分で手に入れることができ、その結果、大きなやりがいを得ることができるという事なのです。
メリットその3 リスクが無い
今世の中は、副業を認める流れの中にあります。というか副業を推進される時代になっていると私は思っています。これはいうなれば終身雇用制の崩壊という事であり、恩給や年金を当てにできなくなるので、自分の人生は自分で責任を持ちなさいという事にほかなりません。
つまり定年まで会社に勤めても、定年後は安泰ではないし、定年後から死ぬまでの人生は自分で自分を守らなければならないという事でもあるのです。
さてそんな中、自分の人生を守るために何か副業を始めるといっても、一般的にはそうそう簡単に始めることができるものではありません。それも定年で手にした退職金を使って新たにビジネスをスタートするってかなりのリスクがありますよね。
しかしいけばな教室は、初期費用や運転資金がほぼ不要なのでリスクを抑えられるというメリットがあります。もっと言うと、お仕事をしながらいけばな教室を開催しておき、そのまま定年後も継続してゆくことができるのですから、こんなにリスク無くスモールビジネスをスタートし、そのまま定年後に結び付けてゆくことができるものって、他にはないと思うのです。
人生を楽しく豊かにしてくれる武器にするかしないかは自分次第
いけばなをお稽古し、指導者としての資格をお持ちの方は、こんなに恵まれた状況を生かさなければもったいないと私は思うのです。
いけばな教室という出費もリスクもほとんどないスモールビジネス、そして何のリスクも無く始められる副業、人生を楽しく豊かにしてくれる武器にするかしないかは自分次第だと思います。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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