お気に入りの焼肉屋さんでとても素敵な時間を過ごしながら思った、指導者は偉い人が求められているのではなく生徒さんとともに成長する人が求められているという事
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こんにちは、内藤正風です。
昨日は焼肉に行ってきました。とはいえ普通の焼肉屋さんではありません。1日1組限定のお店なんです。
いや~美味しかった~!そしてすごく楽しく豊かな気持ちになることが出来た時間でした。
前回は2月に行ったのですが、その時に1番最初に予約が取れる日が3か月後の昨日だったのですが、昨日帰り際に次回1番早く予約が取れる日をお願いしたら6か月後でした。
恐るべし~~!!
数多ある焼肉屋さんから、なぜこのお店を選んでいるのか
凄く乱暴な言い方をします。
焼肉なんて良い素材を使って、美味しいタレを使って、焼く訓練をそれなりに受けた方が焼いて作ってくださったら、それなりのレベルのものが出来上がります。だってすごくシンプルな料理だもん。
ではなぜ数多ある焼肉屋さんから私がそのお店を選んで行っているのかというと、お店のオーナーが素敵だからです。オーナーが作り上げているお店の雰囲気が居心地がいいからです。オーナーの焼肉に対する取り組みや姿勢が素晴らしいからです。
あっ、もちろんお料理が美味しいのは言うまでもありませんよ。
結局突き詰めれば、オーナーが魅力的だからそのお店に行っているってことなのです。
いけばなが未経験の人から見ると、流派に価値は無い
これって、いけばな教室も同じ事だなぁと思います。
いけばな教室は世の中に沢山あります。では今いけばなを習われている方が何を基準にしてその教室に行こうと決められたのかというと、それはその先生に習いたいということです。
私達いけばなをしている人間から見れば、流派による違いというものはハッキリとあります。
しかしいけばなが未経験の人やこれまで興味なかった人からすると、流派の違いなんて判らなくて当然ですよね。
そしてもっと踏み込んで言うならば、同じ流派の教室がいくつもある中でなぜその教室を選んだのかというと、その先生に学びたかったからという事に他ならないのです。
教えてもらいたいと声を掛けられたら、それは「選ばれた証し」です
いけばなをお稽古されている中で、お友達や知り合いから「教えてほしい」と直接的や間接的に言われた経験をお持ちの方は結構おられるのではないでしょうか。
これはすなわち「選ばれた証し」にほかなりません。
自分自身では「私なんてまだまだ。。。」って思われているかもしれませんし「自信がない」って思われているかもしれませんが、相手の方が「あなたがしているそのお花を私もしたい」って言ってくださっているってことなのです。
先ほどの焼肉屋さんの例でいうならば、「あなたの作る焼肉が食べたい」って言ってもらっているのと同じことです。
考え違いをしてはいけないのです。
あなたのお花の技術が日本一だから「教えてほしい」と言ってくださっているのではありません。
あなたが世界中の誰よりもいけばなのことを良く知っているから「教えてほしい」と言ってくださっているのではありません。
ゴメンナサイ少しきつい言い方になりますが、なんならあなたくらいの技術や知識レベルの方はいくらでも居られます。
しかしそれでもその方は、あなたに教えてもらいたいのです。
なぜなら、あなたの感覚が好きだから。あなたがしているいけばなのある生活が素敵だから。あなたがいけばなと向き合っている姿勢が魅力的だから。そうなんです、突き詰めればあなたの事が好きだから教えてもらいたいってことなのです。
人は相手と一緒に成長してゆくものです
人は日々成長してゆきます。
と言いたいところですが、実は退化していっている人がかなり居られます。
文化庁の調べによると、日本人の平均年間読書量は12,3冊で、月に1冊も本を読まない人は47%、1〜2冊が34%、3〜4冊が18%、5〜6冊が10%、7冊以上読むと答えたのは4%程度だったそうです。
月に1冊も本を読まないなんて退化している以外の何物でもありません。もう丸アホですやん。
学生時代にどんなに勉強をしていても、社会に出てから本を読んだり色々な学びを得る取り組みをしていなければ、その人はどんどん退化しているってことなのです。
良い学校を卒業したから偉いのではありません。毎日たとえわずかでもいいので成長することが出来る様に取り組んでいることが大切なのです。
私のもとにお稽古にお越しになられている光風流の先生方は、年齢に関係なく成長をしておられます。それは、お花の知識や技術、人として、社会的に、あらゆる意味において成長をされています。
これこそが人として一番大切なことだと私は思っていますし、こういう人こそがお友達や知り合いにお花を指導して頂くにふさわしい方だと私は思っています。
すなわち生徒さんと一緒に成長してゆく人であり、生徒さんに自分の成長の様子を見せることが出来る人こそ指導者に相応しい方なのです。
ってことで、昨日は大好きな焼肉屋さんに行って楽しい時間を過ごしながらそんなことを思いました。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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