「いけばな」は生ける「型」を学ぶのが目的ではないのをご存知ですか。お花を通じて幸せな物語を生み出す方法を学ぶのが「いけばな」です。

こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

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今日は終日、事務所でゴソゴソしています。
昨日は一日奈良で楽しい時間を過ごしたので、朝からの事務所籠りも苦にならず、その上YouYubeやAmazonmusicでお気に入りをBGMに掛けながら作業しているので、結構いい感じで作業も進み・・・・・・・・・ません。(笑)

あ~~~やっぱ事務苦手やーーーーー(T T)

うん、子どもの頃は「チョットはジッとしてたら!!」ってよく母親に言われてましたし、興味の無い事には全く向き合う事が出来ず、興味のある事には集中しすぎて周りで何が起こっていても気にもならなくなって、ストーブの前に居たら服の背中が丸焼けになっていたこともあったりだったりで、まあ今のこの状況も仕方ないっちゃ仕方ないんですけどね(大笑)

そんな中、集中していないからこそ見つけられたBlogが。
(良いのか悪いのか。。。。。)

いけばなの本質を言い表してくれているBlogを、いけばな未経験の友人がアップしてくれました

豊中でアピエっていう美容室をしている友達のエイサク(藤川拓人さん)が、いけばなの本質を言い表してくれているBlogをアップしてくれました。

そのタイトルも
誰かを想い花を飾ること。そこに想いがあるかで価値が変わると思います。

エイサクは中学生と小学生の二人のお子さんがいるシングルファーザーなんですが、お子さんホンマにええ子たちなんですよ!!

その二人の男の子たちの次男の「のあ君」が、今年に入ってからお父さんの美容室にお花を生けてくれているのです。
のあ君に「藤本流家本」って命名したのも、エイサクと私で のあ君の事で話が盛り上がって、その中で命名させてもらいました(笑)
家元じゃなくて家本、いいでしょ(大笑)

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のあ君のムッチャ良い笑顔。
やっぱ誰かを喜ばせたいって思ってお花を生けたら、いつも以上に楽しいよね!!

のあ君はいつもエイサクの美容室のトイレと待合の二か所にいつも生けてくれていて、私のFacebookの中の「トイレのお花仲間」の中でもご紹介させて頂いて、結構こちらでも盛り上がっているのです。
興味のある方は是非ご覧くださいね!
「トイレのお花仲間」のアルバムはこちら

いけばなは「型」を習う事を目的にお稽古するのではない

私は「いけばな」と言うのは、お花の「型」を習うためにお稽古するのではないと考えています。
いけばなに「型」は必要ないと言っているのではないですよ。
いけばなに「型」は必要です。
しかしこの「型」を習うのは、お花を生けたり飾ったりするときの楽しみを広げるためにお稽古しているのです。
けして「型」がある事で、敷居を高くしたり小難しくしたりするために存在しているものではないのです。

すなわち、いけばなの「型」を学ぶのは、もっとお花の楽しみを広げる事が出来るようにするためや、幸せを大きくするための手段でしかないのです。
ココが凄く大切で、「型」を学ぶ事が目的になってしまうから「いけばな」が楽しくなくなっちゃうし、必要がなくなっちゃうのです。

「いけばな」を習うということは「いけばな」を習う必要性が無いと誰も習いになんて来ません。

例えば、フライパンがお家にあって今は特段不自由していないのにフライパンを買いませんかって言われても、要りません!って言いますよね。
それが普通です。
フライパンを買おうと思うのは、フライパンが壊れたから新しいのが欲しいという必要性があるときか、お肉を焼いたら不要な油は取り去ってくれてヘルシーにお料理が出来るフライパンが発売されたので、家族の健康に役立つから買おうというような幸せを生み出したり大きくしてくれる時ですよね。

「いけばな」を習う事で、その人その人それぞれ一人ずつにとって、どんな素晴らしい事があるのか、どんな未来が開けて幸せが待っているのかって事をちゃんとお伝えしないと、伝わらないですし伝わらなければ理解もしてもらえないですよね。

これって実は「いけばな」の先生自体に解っていない人が多いです。
まだひどい人なんて「今の子はお免状いらないっていうし・・・」なんて平気で言いだす先生までいる始末です。

うん、一言「お~ま~え~は~ア~ホ~か~~~!!!」です。

(ここ音程をつけて読んだ人、立派な関西人です!!)
※知らない人のためにこちらを↓↓↓

 

価値が判らないし必要性もない物を「欲しい!!是非とも下さい!!!」なんて誰も言いません。
必要のないフライパンをあなたは買いますか??って話ですよね。

「いけばな」の本質を言い表しているエイサク親子の名言

エイサクがBlogのタイトルで書いたり、文中で書いてくれているこの二文

喜んでもらいたい人を想像して花を選び、生けることで、少しいつもと違う花に見えます。

誰かを想い花を飾ること。そこに想いがあるかで価値が変わると思います。

まさしく「いけばな」の本質を言い表してくれていると思います。

「いけばな」はお花を生けて、誰に喜んでもらいたいのか、誰を喜ばせたいのか!

「いけばな」はお花の型を学ぶ事が目的では決してありません。
「いけばな」はお花を生けて、誰に喜んでもらいたいのか、誰を喜ばせたいのかという目的を達成するために、その手法として色々な型を学んだり、お花を長持ちさせる方法を学んだり、季節や場所に合せる方法を学んだりするのです。

今既に、こういう気持ちになってお花を生けてくれている「のあ君」には、大きくなったら是非お花を学んでもらって、みんなを喜ばす事が出来るようになってほしいと思います。

のあ、大きくなったら おっちゃんといけばなしようなーーー!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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