あなたの今いる場所、あなたが今している事にこそ、あなたの使命があり、それがあなたがこの世に生まれてきた理由だと私は思います

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は朝から終日、光風流本部いけばな教室でお稽古三昧の1日になっています。そんな中午前中にお越しくださった先生と話をしていて、「使命と天命」という事について話をし改めて考える機会があったので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。

他の人との比較から幸せは生まれない

なぜ「使命と天命」という事について話すようになったのかというと、そのきっかけは「ほかの人と比べて」というその先生が言われた何気ない一言からそんなお話になったように思います。
ちなみに私は他の人と比較して良いとか悪いとかって考え方は全くしませんし、その事によって何かを判断するような事も全くありません。

しかし日本人には何事によらず、他の人と比べて理由にしたり原因にしたりする人が多いような気がします。
例えば、隣の家の人がクラウンに乗っているので、うちも同じような車格の車が欲しい。。。とか、周りの人と違う事をするのは、目立ってしまうので出来るだけしたくない。。。というような感じです。
ということは、隣の家の人が車を持っていなかったら、車を持っちゃいけないのですか?あるいは、隣の家の人がブガッティ ヴェイロンっていう1億6000万以上する車を買われたら、あなたも買うのですか?

images (1)ブガッティ ヴェイロン

こういう方にこんな風な質問をすると、それは極論だとかそんなことは言っていないと仰られるのですが、私からすると同じことにしか感じられないのです。

もうとどめを刺しちゃいましょう。あなたの容姿は世界に1人しかないのですが、ほかの人と違うので整形とかを行い誰かと同じ顔にされるのですか?しないですよね。
つまり周りと比較して導き出した結論からは、誰も幸せにならないってことなのです。

私達は自分や家族や友人が幸せになるために生きているのです

私は(たぶん皆さんも)ウルトラマンじゃないし地球防衛軍でもないので、地球の平和を守る活動は出来ません。そして仮面ライダーじゃないので、悪の軍団ショッカーと戦うことも出来ません。
しかし、自分という「個」の幸せを求める事は出来ます。そして家族と言う最小単位の「仲間」の幸せを求める事は出来ます。加えて友人や知人と言う「仲間」の幸せを求める事ならばなんとか出来ると思います。

そんな中、光風流の皆様はいけばなを行なっておられるのですから、いけばなを通じて友達や仲間の幸せのお手伝いをすることができます。そしていけばなを通じて社会に貢献することも出来ます。
つまり自分の好きとか得意という特徴を通じて、身の回りにいる大切な方のお役に立ったりお手伝いさせていただく事が出来るという事なのです。

人間1人が出来る事は限られています。なので大きな事(地球の平和を守ったり悪の軍団と戦ったり)をしようと言っているのではありません。今の自分が出来る事、例えばお家にお花のある生活の魅力をお友達や仲間に伝えたり、いけばなを通じた学びや気づきをお仕事や日常生活に役立てて幸せな生活を送るというようなことは、今すぐすることが出来ると思うのです。
そしてこれこそが、いけばなを学ばれている皆さんの使命であり天命だと私は思うのです。

あなたの今いる場所、あなたが今している事こそ、あなたの使命であり天命なのです

車を持つ喜び、家を持つ喜び、着たい服を買う喜び。確かに物欲や所有欲等を満たす歓びも人間にはあります。それは否定しません。しかし物欲や所有欲は、自分は満足しても人を幸せにするものではありません。
なぜならば物欲や所有欲から得られる満足や幸せは、一過性のものでしかないからです。

隣の芝生が青いのではなく、青いのは自分の場所です。芝生ではなくアスファルトだったとしても、芝生では出来ないスケボーをすることが出来るのです。広いから良いのではなく、狭ければ坪庭の風情を作ることも出来るのです。
つまり、あなたの今いる場所、あなたが今している事にこそ、ほかの人には無い価値なのです。誰かと比較したり、ほかの人の価値観で計ったりしても、誰も笑顔にならないですし幸せにはなれないです。
そして自分が好きなことこそ、周りの家族や仲間や友達を幸せにする今すぐできるお手伝いに他ならないのです。
すなわちそれが、あなたがこの世に生を受け生かされている理由であり、使命と天命に他ならないと私は思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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