「お年賀」と「お年玉」の違いと使い分けを知れば、お正月も怖くない

こんにちは、内藤正風です。
12月もいよいよ後半にはいり、年末の行事や忘年会、そして年始の準備でバタバタしてこられた方も多い事と思います。

さて、お正月にご挨拶に伺う時に、手土産などを持ってゆかれる方も多い事と思います。そんな手土産に用いる言葉に、「お年玉」と「お年賀」ってありますよね。
この2つの言葉はよく似たシチュエーションで使いますが、この2つの言葉って使い方を間違えると、相手にすごく嫌な思いをさせてしまいかねない事だってご存じでしょうか。

「お年玉」の使い方とマナー

「お年玉」というのは、元々はお正月に神仏にお供えしたお餅を玉にして家族に分け与えた「年玉」が始まりとされています。
なのでお年玉というのは、家長が家族に分け与えたということがその始まりとなるので、「お年玉」は目上から目下に金品を贈る時に使う言葉になります。

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親から子に。
叔父叔母から甥姪に。
会社の上司から部下へ。

こういう時には「お年玉」となります。

「お年賀」の使い方とマナー

「お年賀」というのは、元々は年神様へのお供え物から始まった習慣です。これが時代とともに年始の挨拶回りの手土産のことを「お年賀」と呼ぶようになったのです。

すなわち神様へのお供え物が始まりということは、目下から目上に金品を贈る時に使う言葉になります。

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ちなみにこの「お年賀」はいつまでにするべきなのかと言うと、基本的には1月1日~3日の正月三が日の間にお渡しさせて頂くのが基本的になります。
けど三が日って中々難しいですよね。
なので松の内(1月1日~7日が一般的ですが地域によって変わります)にご挨拶にお伺いしてお渡しさせて頂く事ができるようにしたら良いんじゃないかと思います。

ちなみにお年賀は、年始のご挨拶に伺う時の手土産ととらえて頂くと解りやすいと思いますが、直接相手のお家に出向いて、手渡しするのが基本のマナーとなります。
ただ元日は避けるのがマナーでしょうし、お伺いするまえに先様にアポを取っておくことも忘れてはいけないと思います。

もし松の内を過ぎてからお伺いさせて頂く場合には、「お年賀」ではなく「寒中お見舞い」となりますのでこれも注意してくださいね。

最後にお年賀についてもう一つ。
お年賀はあくまでも新年のご挨拶に伺う時の手土産ですので、先様にお伺いする事が出来ないからと言ってお年賀を郵送や宅配で送るのはお年賀の本意から外れちゃいますので避けた方が良いと私は思います。
ど~~してもっていうときには品物だけお送りするのではなく、お伺いできない非礼を侘びる一文を付け加えたご挨拶のお手紙などを添えてお届けさせていただく様にしてみてはいかがでしょうか。

「お年玉」と「お年賀」の使い分け、お判りいただけましたでしょうか。間違えても上司や取引先にご挨拶に行かれる時に「お年玉」ってしちゃダメですよ。
将来が真っ暗闇になっちゃいかねません。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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