夏に ”お花が日持ちしない” って嘆いている方必見!!これをするだけでお花の日持ちは劇的に良くなります
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こんにちは。内藤正風です。
梅雨入りして毎日うっとうしいお天気が続いています。
これだけ気温が高くなってくると、「お花が日持ちしなくて困る!!」って思われている方も多いのではないでしょうか。
先日の私どもの教室でも、そんなお話をさせて頂きましたので、Blogでも取り上げさせていただきたいと思います。
気温が高くなると、なぜお花が早く咲いたり傷んだりするのか
気温が高くなってお花の蕾が早く咲いたり、早く傷んでしまったりするのはある意味仕方ない事です。
それは、気温が高くなるということは植物の細胞活動が活発になるという事で、植物の細胞活動が活発になるということは、蕾から開花への移行が早くなると言うことなのです。
なのでこれは自然な事で人間の力ではどうしようもありません。
しかしお花が咲くスピードを止める事は出来なくても、お花が傷むスピードを遅らせ1日でも長く楽しむ方法はあります。
どうすればよいかと言うと、とっても簡単な事です!!
お水を頻繁に替えてあげてください!
水替えでお花の日持ちは劇的に変わります!
お花はお水が無ければ生きて行く事が出来ません。
そしてそれとともに、このお水によって長持ちしたりしなかったりするのです。
お水は器に汲み置きした瞬間から劣化が始まります。すなわち傷み始めるのです。
お水は汲んで置いていると、空気中のバクテリアや器についているバクテリア、お花の根元についているバクテリアなどが繁殖し始めます。
バクテリアが繁殖すると、水の中にモロモロしたものが浮いてきたり、水の色が変わってきたりします。
この状態がすなわち水が傷んでいると言う事なのです。
水が傷むということは、その悪い水をお花が吸いあげているという事ですから、お花のために良いはずがないですよね。
バクテリアが発生している水を吸い上げているのですから、お花は内部から弱ってきます。
あるいは水の汚れがお花の根元の切り口をふさぐようになって、十分にお水を吸い上げる事が出来なくなってしまいます。
暑いからお花が早く傷むのではありません
気温が高くなり「お花が早く傷む」と言われているのは、そのほとんどがお花が原因ではなく、お水が傷んでいる事によってお花が早く傷んでしまっている状態の方が多いのです。
これを間違えてはいけないのです!
本来お花は真夏でも、ある程度の日数は日持ちします。
道端に咲いているヒマワリを見てください。あんな炎天下なのに1日や2日で傷んでしまったりしないですよね。
そうなんです。暑さでお花が傷むのではなく、暑さでお水が傷むことによってお花の痛みが早くなっているのです。
毎日とは言いませんから、お水を替えてあげてください。
出来れば毎日が一番望ましいです。なぜならそれはお水を替える頻度が高ければ高いほどお花が長持ちするようになるからです。
10円玉や漂白剤を使うのは気休めにもなりません
よく「10円玉を器の中に入れていたら水が傷みにくくなる」とか、「漂白剤を入れておいたら水が傷みにくくなる」とか、都市伝説的に言われたりしますが、これらはほぼ効果ありません。
だってこれらの方法を講じていても水は痛むもん。(笑)
ま、効果が皆無かと言われれば、気持ちくらいはあるでしょうが、10円玉を入れたり漂白剤を入れたりするよりも、水替えを頻繁にするようにしたほうが圧倒的に効果が表れます。
お花もワンちゃんや猫ちゃんと同じように生きているのです
水盤に生けていると水が直接目に触れるのでお水の状態が解りやすいですが、壺に生けていると水の状態が全く分からないので、ついつい放置しがちです。
中にひどい人は、お水を足す事もせずにお花が水を吸ってしまって、お花の足が水から出てしまっているなんて場合も見かけます。
お花は手間をかけてあげればそれに必ず答えてくれます。
犬や猫ならワンとかニャンとか自分の希望を言ってきますが、お花は何も言いません。
しかし何も言わなくともお花も生きているのです。
面倒だと思わずにお水を替えてあげてくださいね。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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