暑さでお花は痛みません。水が傷むことでお花は痛んでいるのです。なのでお花を長持ちさせたければ水替えをしましょう

こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は肌寒かったですね。4月に入ると一気に暖かくはなりますが、とはいえゴールデンウイークまでは冬物を完全に片づけるとえらい目にあうことが有るので、注意が必要です。

さて今日は、お花の水替えという事で教室でお話をさせて頂いたのでその事についてブログを書きたいと思います。

温かくなると、なぜお花が早く咲いたり傷んだりするのか

気温が高くなって蕾が早く咲いたり、お花が早く傷んだりするのはある意味仕方ない事です。
何故ならば気温が高くなるということは、植物の細胞活動が活発になるという事です。
植物の細胞活動が活発になるということは、早くお花が咲くと言うことなのです。
なのでこれは自然な事で人間の力ではどうしようもありません。
しかし、お花が早く咲く事を止める事は出来なくても、一日でも長く楽しむ事は出来ます!!

どうすればよいかと言うと、とっても簡単な事です!
お水をマメに替えてあげてください!!!」

水替えでお花の日持ちは劇的に変わります!

お花はお水が無ければ生きて行く事が出来ません。そしてそれとともに、このお水によって長持ち出来たり出来なかったりしてくるのです。
なので少しお水とお花の関係について説明したいと思います。

お水は器に汲み置きした瞬間から劣化が始まります。
すなわち傷み始めるのです。
お水は汲んで置いていると、空気中のバクテリアや器についているバクテリアや、お花の根元についているバクテリアなどがそのお水の中で繁殖し始めます。
バクテリアが繁殖すると、水の中にモロモロしたものが浮いてきたり、水の色が変わってきたりします。
この状態がすなわち水が傷んでいると言う事なのです。

水が傷むということは、その悪い水をお花が吸いあげているという事ですから、お花のために良いはずがないですよね。
バクテリアが発生している悪い水を吸い上げているのですから、お花は中から弱ってゆきます。
あるいは水の汚れがお花の根元の切り口をふさぐようになって、十分にお水を吸い上げる事も出来なくなってしまいます。

温かくなって「お花が早く傷む」と言われている方のなかのかなり多くの方が、お花が原因ではなく、お水が傷んでいる事によってお花が早く傷んでしまっている状態の方が多いのです。

ヒマワリは真夏の日差しの中で何日も咲き続けているのです

本来お花は真夏でも、ある程度の日数は日持ちします。だってヒマワリを見てください。真夏の炎天下に何日も花を咲かせているじゃないですか。私たちは、「暑い=花が早く痛む」と思い込んでしまっていますが、暑さとお花が傷むという事に関係は無いのです。
暑さはお花の咲く周期を速めることはあっても、痛める作用をしているのではないのです。

毎日とは言いませんから、お水を時々替えてあげてください。
お水を替える頻度が高ければ高いほどお花は長持ちするようになります。

水盤とかに生けていると、水が直接目に触れるので状態が解りやすいですが、壺に生けていると水の状態が全く分からないので、ついつい放置しがちです。
中にひどい人は、お水を足す事もせずにお花が水を吸ってしまって傷めてしまう方もおられます。

お花は手をかけてあげればそれに必ず答えてくれます。
犬や猫ならワンとかニャンとか自分の希望を言ってきますが、お花は何も言いません。
しかし何も言わなくともお花も生きているのです。

お水を替えてあげるとお花が喜んで微笑みかけてくれますよ。

 

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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