ゴールデンウイーク以降は暑さも本格化します。そんな中でぜひとも皆さんに知っていただきたいことがあります。それは「気温の高さでお花は痛まない」という事です

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日からゴールデンウイークですね。今日から10連休という方もおられるとか。。って話をしていると、昨日の金曜日から休みを取られて11連休の方もあるとか。11日も続けて休んだら、もう社会復帰できない身体になってしまっていませんか。(笑)
私なら社会復帰できない身体になる前に、11日もする事がなかったら、確実に風邪ひくか体調を崩すかしてしまいます。

温かくなると、なぜお花が早く咲いたり傷んだりするのか

気温が高くなって蕾が早く咲くようにり、早く散ってしまうのは仕方のない事です。何故ならそれは、気温が高くなる事によって植物の細胞活動が活発になっているからです。つまり植物の細胞活動が活発になるということは、早くお花が咲くし、咲いたお花が早く散ると言うことに他ならないのです。なのでこれは自然な事で人間の力ではどうしようもありません。

しかし、気温が高くなることによってお花が早く咲く事を止める事は出来なくても、長く楽しむ事は出来るのをご存じでしょうか。
どうすればよいかと言うと、とっても簡単な事です!お水をマメに替えてあげてください!!!」

水替えでお花の日持ちは劇的に変わります!

お花はお水が無ければ生きて行く事が出来ません。そしてそれとともに、このお水によって長持ち出来たり出来なかったりするのです。なので少しお水とお花の関係について説明したいと思います。

お水は器に汲み置きした瞬間から劣化が始まります。すなわち傷み始めるのです。
お水は汲んで置いていると、空気中のバクテリアや器についているバクテリアや、お花の根元についているバクテリアなどがそのお水の中で繁殖し始めます。そしてバクテリアが繁殖すると、水の中にモロモロしたものが浮いてきたり、水の色が変わってきたりします。この状態がすなわち水が傷んでいると言う事なのです。

水が傷むということは、その悪い水をお花が吸いあげているという事ですから、お花のために良いはずがないですよね。バクテリアが発生している悪い水を吸い上げているのですから、お花は自らの中から弱ってゆきます。
あるいは水の汚れがお花の根元の切り口をふさぐようになって、十分にお水を吸い上げる事も出来なくなってしまいます。

なので温かくなって「お花が早く傷む」と言われている場合のほとんどが、お花が原因ではなく、お水が傷んでいる事によってお花が早く傷んでしまっているのです。

ヒマワリは真夏の日差しの中で何日も咲き続けているのです

本来お花は真夏でも、ある程度の日数は日持ちします。だってヒマワリを見てください。真夏の炎天下に何日も花を咲かせているじゃないですか。私たちは、「暑い=花が早く痛む」と思い込んでしまっていますが、暑さとお花が傷むという事は、イコールではないのです。
暑さはお花の咲く周期を速めることはあっても、痛める作用をしているのではないのです。

なので毎日とは言いません(いや出来れば毎日が良いですね)から、お水を時々替えてあげてください。お水を替える頻度が高ければ高いほどお花は長持ちするようになります。

水盤とかに生けていると、水が直接目に触れるので状態が解りやすいですが、壺に生けていると水の状態が全く分からないので、ついつい放置しがちです。
中にひどい人は、お水を足す事もせずにお花が水を吸ってしまって傷めてしまっている人もおられます。
お花は手をかけてあげればそれに必ず答えてくれます。犬や猫ならワンとかニャンとか自分の希望を言ってきますが、お花は何も言いません。しかし何も言わなくともお花も生きているのです。

お水を替えてあげるとお花が喜んで微笑みかけてくれますよ。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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