今からの季節に、お花を長く楽しむための2つのポイント
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
いよいよ今日で3月も最終日となり、明日から4月に入ります。
はや~!日の過ぎるの早すぎです。今年も1/4が終わっちゃいました。
とはいえ、4月といえば「春」。そして新しい門出の月。という事で、気分も新たにスタートを切りたいと思います。
温かくなると、お花が段々と日持ちしにくくなってきます
先日から日に日に暖かくなっています。天気の良い日の日中に陽の光の入る窓際に居たら、暑いくらいの日差しになってきました。
ところでこの日差しですが、私達にとっては春爛漫でとても居心地が良いですが、お家や職場などに生けてあるお花にはちょっと注意をして頂きたい季節になってきました。
どういう事かというと。。。「お花のお水替えを、なさっていますか?」
気温があがって暖かくなって過ごしやすくなってくるということは、生けておられるお花が入っている器の水温も上がって来ていますよね。ってことは、水が傷みやすくなってきているって事なのです。
外から見ていると分からないですが、もしかすると器の中のお水は傷んでいるかもしれないのです。
えっ・・もしかして・していない・・・ですか?
これからの季節はお花の水替えが大切です
今の時期、毎日とは言いませんので、少なくとも4~5日に一回くらいは是非水替えをして下さい。
水温が上がってきますと、それだけ水中のバクテリアが増えやすくなってきます。
バクテリアは花を早く痛めちゃいますので、水かえをまめにすることで、お花の痛みを遅らせる事が出来るようになります。
あと水替えの時には、足元を5mm~1㎝位切ってやって下さい。
水にバクテリアが発生すると言う事は、水を吸う足元の切り口にもバクテリアがいっぱいいると言う事になりますよね。
なので、足元を切って更新してあげる事で、水の吸い上げを良くする事が出来るようになります。
ガラス越しの直射日光があたる場所も要注意です
そしてもう1つ、出窓などをはじめとする窓際や陽の光が良く当たる場所にお花を飾ってあげると、とても奇麗でお洒落に見えますが、実はお花にとってこういう環境は最悪の場所になります。
どういうことかと言いますと、窓際って日の光が燦々と入ってきて気持ちいですよね。そんな場所に少し居るくらいならば温かくて気持ちいいのですが、その日の当たるところにずーっと居てみて下さい・・・
私達ならば絶対に、暑っっ~~!!!てなっちゃいますよね。
人間がそうなのですから、お花も直射日光にあたって、フラフラになっちゃいます。なんなら酷い時には暑さでやられちゃいます。。
なので、あまり直射日光が燦々と当たる場所は避けて飾って頂けた方が、これからの季節は、お花が長持ちしますよ。
これからのシーズン、お水換えと窓からの直射日光に、是非とも気を付けてあげてくださいね。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。