WA音華座で、内藤正風が展示&デモンストレーションした作品3つを紹介します

こんばんは、内藤正風です。

今日はすごくいいお天気でしたね。こんなお天気だと外に出て日の光を浴びながら過ごしたくて仕方なくなっちゃいます。
けれど今日は本部いけばな教室のお稽古日で、終日屋内に籠りっぱなしの1日でした。
ま、そんなもんですよね。(笑)

WA音華座の私の作品を紹介します

いけばなの家元が開催する、”いけばな展” ではない ”吹奏楽といけばなデモンストレーションによるいけばなイベント” 「WA音華座」を終えて約10日が経ちました。
いや~まだまだ気持ちはWA音華座ロスなんですが、しないといけない事に追いかけられて感傷にひったっている間もなく、あっという間の10日でした。

で、ふと考えてみると、WA音華座の作品って全く紹介していない事に気付いたんです。今日。(笑)
なので取り急ぎ、まずは私の作品から紹介したいと思います。

私の作品は、展示していた作品が2作とデモンストレーションした作品が1作の合計3作品になります。

デモンストレーション作品

私のデモンストレーションは、5月21日(土)10時30分から行ないました。

この度の「WA音華座」では、それぞれの回にそれぞれのテーマを設定し、吹奏楽といけばな作品とデモンストレーションでそのテーマを表現するという事を行ないました。
ちなみに私の回は「以和為貴(和を以て貴しとなす)」というテーマでした。

そんな私がデモンストレーションした作品です。

◇花材
カラタチ(着色)、シャクヤク、アンスリューム、ドラセナ、布

◇花器
広口水盤

◇花態
盛花

◇作品解説
私のテーマは「以和為貴」でしたので、この地球上の真理ともいえる「五行(ごぎょう)」でこのテーマを表現しようと思いました。

「五行」とは、この地球上で日々起こっているすべての事柄の大元となる五つの要素、木・火・土・金・水の事を言います。
一見するとこの5つの要素は全く別物の様に見えますが、実はすべてが大きな関わりがある中で成立しています。
すなわち、「木」がこすれあうと「火」が起こり、「火」が起こって燃えてしまうと灰(「土」)になり、「土」の中には鉱脈(「金」)があり、「金」があるところには水脈(「水」)があり、「水」があるところには植物(「木」)が生えるという様に、全てが循環しながらこの地球は成立しています。

そしてこの五行を表す「色」というものがあり、木は「青」・火は「赤」・土は「黄」・金は「白」・水は「黒」がそれぞれあてられておりこの5つの色の事を「五色(ごしき)」と言います。
私の作品はこの五色(黒=カラタチ、赤=シャクヤク・アンスリューム、青=ドラセナ・布、黄=布、白=布)を表現に取り入れることによって、「和」すなわち同調ではなく「協調」を表現しました。

青や黄や白はお花にもその色があるのに、なぜあえて布にしたのかと言うと、WA音華座のスタートにあたって旗を掲げることで意気を高め、皆が集う旗印とし、私はこれかも光風流の歩むべき道筋の旗を指し示してゆきますという心意気を表したかったからです。

ちなみに全然そんな意図はなかったのですが、旗がウクライナカラーになっていて、「ウクライナとロシアの戦争の事を通じて、以和為貴を表現されたのですか?」って質問されたりもしましたが、まあそれはそれでありかなぁと思った内藤です。(笑)

展示作品2作品

私はデモンストレーションの作品の他に、もう2作品をこの度のWA音華座では展示いたしました。

展示作品①

◇花材
シラカバ、ナツハゼ、ヘリコニア、デルフィニューム、アンスリューム、ヤマボウシ、ドラセナ、オンシジューム

◇花器
ガラス製壺

◇花態
投入

展示作品②

◇花材
ヤマボウシ

◇花器
陶器製広口水盤

◇花態
生花

◇敷板
組合せ花台

合体変形ロボットアニメ「ゲッターロボ」ではないけれど

この様に3つの作品を展示したのですが、実は私のこれらの3つの作品は、それらが組み合わさって一つの世界観、すなわち「以和為貴」のテーマを表現したものでもあったのです。

言うなれば、むかし子供のころに放送されていたテレビアニメの「ゲッターロボ」みたいなもんです。(同世代にしか分からないたとえでスミマセン。(笑))
それぞれが1個の存在として完成しており、その上に3つが組み合わさることによってもっと大きな存在となり、力も可能性も魅力も大きくなるって感じです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。