いけばな神戸展に出瓶した、わたくし内藤正風の作品を動画で紹介します

こんにちは、内藤正風です。

先週から開催していた「いけばな神戸展」も、無事に終えることが出来ました。
会期中にお越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。

心を込めて生けた作品なので、会場に作品を見に来て頂きたい

私はいけばな作品には、自分の持てる力の全てを注ぎ込んで作り上げています。
よく言われる言い方をするならば、作品は私の子供であり分身です。
なのでその時によって作品の出来の良し悪しはあるにしても、全ての作品が私自身から生み出されたものですし、全力で作り上げた作品なのは間違いありません。

そんな中で、私がいけばな展の時に言われたらムッチャイラっとする言葉があります。それは「また写真で見せてくださいね~」って言葉です。
心を込めて作り上げている作品に対して、その扱いはないでしょう。。。って思いますし、なんなら「あんたにはたとえ写真ででも私の作品は絶対に見せてやらん!!」って思っちゃいます。

いけばな展の作品って植物を素材にした立体造形物です。なので写真になったとたんに立体感は無くなりますし、植物の持つ素材感や香りも伝わらなくなりますし、作品が持つ迫力や存在感もなくなります。
したがっていけばな展の作品は写真になった時点で、作品ではなく作品の記録でしかないのです。
「作品」も「作品の記録」も同じやんって思われる方もあるかもしれませんが、私から言わせれば「とんかつ」と「とんかつの食品サンプル」くらい全く別物なのです。

なのでいけばな展の時には、是非とも会場にお越しいただいて作品をご覧いただきたいと強く思っています。

多くの人を楽しませたいという思い

とはいえ、入院されていていけばな展の会場に行くことが出来ないとか、お仕事でどうしても時間を作ることが出来ないという事があるのも実情だと思いますので、会場にお越しになる事が出来ない全ての方に「見せてあげない~~」なんてことは思っていないですよ。
何なら逆に、1人でも多くの皆さんを楽しませたいという思いが強いのも事実ですので。

そこでいけばな展やいけばな作品を生けるときに可能な場合には、動画で生け込み風景を撮影したり、いけばな作品を動画で撮影したりしてご覧いただく事が出来るようにもしています。

いけばな神戸展の私の作品をお楽しみください

この度のいけばな神戸展では、生け込み風景の撮影はできませんでしたので、作品を動画で撮影してきました。
写真で見るよりは動画のほうが立体感や素材感など伝わりやすいのではないかと思います。
どうぞお楽しみください。

音が出ますので、音量にはご注意くださいね。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。