真似や前例踏襲から魅力的なものは生まれません。”したい事を徹底的に追及する” ことこそ「面白い」につながるのです

おはようございます、内藤正風です。

今日は本部いけばな教室のお稽古日ですので、お稽古の合間合間にBlogを書いています。

人は決まりを作りたがる動物です

先週土曜日に光風流の役員会がzoomにて開催されました。
開催されたのは、来年の1月に開催する新年会の企画や準備そして運営を行なう新年会実行委員会の第1回の会合です。
ちなみに私はこの会議には出席しません。それは遊んでプーたれているわけではなく、私が出席することによって私を気にした空気感になったりしないように、自由な会議を行なっていただきたいと思っているからです。

なのでこの実行委員会がスタートする際には、その事業についての目的と、必ず行って欲しい事3つ(家元の挨拶と花手前と会員代表挨拶は必ず式次第に入れてね。前例踏襲は絶対にしないでね。事業収入が出来る様にしてね。)だけをお伝えして、自由にしてもらっています。

特に「前例踏襲は絶対にしないでね」については、私は、人って何か決まりを作りたがる、そして、人って他の人に決まりを押し付けたがったり、決まりに従いたくなってしまう動物だと思っているという事があります。
あっ、もちろんそうではない方もおられますが、組織という枠組みに入るとこういう力が良い方向にも悪い方向にも自然に働いてしまう場合が多いように感じています。

決まりが出来ると、知らず知らずに人に押し付けています

なぜ私がこのように思うのかというと、この新年会実行委員会だけに限らず、会議が開催されたあとに報告を聞いていると、前年度はこうしていたとか、これまでからこういう風に決まっているとか、知らない間に決まりや決め事が出来上がっていたりして、「いやいやそんな事を誰も決まりにしていないし~!」って事が良くあるのです。

こういう状態を見ていると、人って「自由にしてください」と言われるのが嬉しいと思っていながら、実は自ら勝手に決まりを作ってその中に入り込んだり、こういう風に決まっていますとかって人に決まりを押し付けたりするもんなんだなぁとつくづく感じるのです。

前例踏襲からは魅力的なものは生まれない

前年度の例を踏襲する、これまでの真似をする、これでは前年までを超えるものなんて絶対にできないです。
だって真似って行為は、100パーセント真似を出来てもそのものと同じものしか生まれてきません。
って言うか、真似には目新しさや驚きはないわけですから、その分をマイナスすると、最大でも90パーセントくらいがいいところになっちゃいますよね。いや70%が最大って感じかな。

なので、良いモノを作り出そうと思ったら、真似や踏襲ではなく、自らが面白いと思う事をしっかりと行わなければその可能性すらなくなっちゃいます。
そして何よりも、真似や踏襲なんて自分自身が面白くないじゃないですか。

なんか新年会実行委員会の皆さんへの業務連絡みたいなBlogになっちゃいましたね。(笑)
来年の新年会が魅力的なものになるように、実行委員の皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。