コロナを生き残り次代に羽ばたくためには、イモムシがサナギになって蝶になるように、私達は今サナギになって変態しなければならない

こんにちは、内藤正風です。

いよいよ3月も残すところ2日となり、年度末から年度初めとなります。とはいえ、私は何も変わらずいつも通りに過ごしてゆくだけなんですけれどね。

私のいつも通りは「何かを変える」こと

いつも通りに過ごしてゆくというと「これまでと同じことを繰り返す」というように捉える方も多いでしょうが、私のいつも通りというのは「何かを変えてゆく」という事です。

時代は進んでゆきます。
これは1分1秒が進んでゆくのですから人間ではどうすることも出来ないですし、1分が積み重なって1時間になり1時間が積み重なって1日になり1日が積み重なって1カ月や1年になってゆくのです。
そして時間が経過してゆくという事は、人々の考えや価値観が変化し、その事によって環境や好みが移り変わってゆくという事に他ならないのです。
すなわち時代は常に変化し移り変わってゆくものであるという事に他ならないのです。

特に昨年からのコロナ禍によって時代の変化するスピードは、これまでの何倍にもなっています。場合によっては白と黒が逆転しちゃったものまであります。
たとえばマスク着用のマナーなんて全く逆転しましたよね。これまでは人と会う時にマスクをするのは失礼にあたるとされていましたが、今では人と会う時にマスクをしていなければ失礼に当たるようになっています。

こういう時代の中で、次代に生き残っていくためには1つしか方法が無いと思っています。それは「とにかく変化してゆく」ことです。

変わらなければ生き残ってゆけない

昨年以降の光風流の歩みにおいても、これまでと全く同じことを行なった事柄はありません。程度の大きい小さいは別にして必ず何か新しい要素を加えています。
何故そうしているのか一番分かり易い理由は「コロナだから」です。

コロナで世の中は大きく変化し、コロナと共に生きてゆくためにこれまでには無かった様々な事柄を行なわなくてはならなくなっています。
そんな中で「世の中が大きく変化した」と仰られる方がありますが、これはある意味正しくてある意味間違っていると私は思っています。それは昨年から今年にかけて世の中は大きく変化しました。そしてこれから世の中はもっと大きく変化すると考えているからです。

いうなれば今の世は「新しい時代の扉が開き1歩踏み出したところ」に過ぎないのです。これからもっともっと大きく変化し進化して新しい時代が作られてゆくのです。
産業革命がそれ以前と以降では世の中のシステムから人々の価値観や生活スタイルまでを変えたように、全く新しい世界がコロナによって生み出されるのです。

したがって、変わらなければ生き残ってゆくことすらできないのです。

第4波を目前にして、今何をしておくべきなのかを考え行動する

私はコロナの第4波が来ると思っています。3月に緊急事態宣言が解除されてまだ1カ月もたっていないのに、私どもの地元兵庫県では100人を超える感染者数が発生しています。お隣の大阪においては300人に到達してきています。首都圏なんてつい先日緊急事態宣言が解除されたところなのに、1000人越えの感染者数です。
こういう状態を見ていると、そう遠くない時期に第4波は来るとしか思えないのです。

そして第1波から第3波までの感染者数推移のグラフを見ていると、後になる程、山が高くなっていますし裾野も広くなっています。という事は、第4波は感染者数のピークはこれまでよりも多くなる可能性が極めて高いですし、感染が増え始めてから一定数まで減る期間がこれまでよりも一段と長い期間になるのではないかという事が予測できます。
第3波は12月末から3月頭まででしたから約3カ月の期間でしたので、第4波はこれより長くなるという事です。

そう考えたときに、第4波が仮に来たとしたら何が出来るのかどうするべきなのかを常に意識して行動してゆかなければならないという事は、誰の目にも明らかな事だと思います。

思いつく事を行動に移しデータを集める

昨年、今年、来年の3年間に、どれだけ自らを変革することができるかという事が、生き残れるか否かの分岐点になるように感じています。
但しここで勘違いしてはいけないのは、何でも変えれば良いという事ではありません。変えるべきところは変え、変えてはいけないところは変えないという事です。
本質となるところはしっかりと守りながら、手法となるべきところは変幻自在に形や手法を変えてゆくという事ですね。

私は次の3つを自分の思考の基本に置いています。
まず1つ目は、これまでの経験やデータの基づいて変化する。その次に、変化する事によってどのような可能性が未来に広がるか。そして色々ある打ち手の中で今出来る事は何かを考える。です。

私はこれまでに自分が行なったことの経験やそこから得たデータを土台にして、どう変化するべきかを考えます。トライ&エラーのスタートですね。
そしてその変化によってどのような事が生れ、その事からどのような未来に向けての可能性が広がるかを考えます。この段階で未来につながらない変化は全て取り除きます。
そして取捨選択によって候補に残っている様々な変化の中から、今出来る事を選び1つづつ行ない、またデータを集めてゆきます。
そしてその後また第1段階に戻ってこの流れを繰り返してゆきます。

イモムシがサナギになって蝶になるように、私達も変態しなければならない

とにかく今は試行錯誤を繰り返すべき時だと思います。仮説を立て、実践し、データを集め、次の仮説を立てる。
コロナさえ収まれば。。。という声をよく聞きますが、コロナが収まった時にはこれまでとは全く違う世の中が生れています。なので今自分を変化させることをしなければ、コロナが収まるまで生き延びてもその後に自滅しかなくなってしまうのです。

イモムシがサナギになって蝶になるように、今私たちはサナギの時期なのです。
サナギって知っていますか、サナギの時期って一旦自分を液体にしてもう一度再構築して蝶に変態しているのです。

私達が蝶になって次代を飛ぶことが出来るか出来ないかは、サナギの時期と言えるこのコロナ禍の過ごし方次第なのだと思います。
自分を変えるのはもの凄く大きなストレスがかかる作業ではありますが、蝶になることが出来る様に頑張ってゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。