お正月のお花は、しめ飾りなどと一緒に「とんど焼」にせずに、「おさがり」として生け直して飾るのが一番良い方法です

こんにちは、内藤正風です。
今日は会議&新年会に向かうバスの中でブログを書いています。

お正月は7日までという方や、15日までという方など色々居られると思います。この日程については地域によっても違うでしょうが、一般的に言うと「とんど焼」があるとお正月も終わりって感じでしょうか。
そんなことを”ふっ”と思った中で、お家に生けたお正月のお花の扱いについて今日はブログに書きたいと思います。

お正月のお花の取り扱いについて

年末からお正月にかけての時期に、
「お正月のお花は、お正月がすんだら「とんど焼」の時に注連縄とかと一緒にもやしたらいいんですか?」
ってご質問をよく頂きます。

お正月のお花の中に使われている松は神様の依り代としての役割があります。
なのでその意味でいうと、注連縄と一緒に燃やそうという発想も解ります。
しかしこの時期はお花が長持ちしますので、綺麗なお花を燃やしちゃうって勿体ないですよね。

なので私は、生けなおしをして飾られることをお勧めしています。

日本にある「おさがり」と言う考え方

日本には神前や仏前にお供えした供物などを頂く「おさがり」と言う考え方が有ります。
「おさがり」とはすなわち、神仏からの賜りものと言う事です。
これは食べ物とか飲物とかというものだけではなく、全てにおいて「おさがり」と言う考え方は通用します。

例えば伊勢神宮で20年ごとに行なわれている「式年遷宮」では、65棟の社殿や鳥居が新しくされます。
その時にこれまでに使われていた社殿や鳥居はどうなるのかというと、燃やされたり廃棄されたりするのではなく、解体され「お下がり」として全国さまざまなところで再利用されているのです。

なのでお花も、お正月が終わったら一度片づけて、それから「おさがり」として別の形に生けなおしたり、別の器に生けなおしたり、あるいは傷んだお花が有るならばそのお花を抜いて整えたりして飾って頂ければよいと思います。

物を大切にする心は、命を大切にする心に繋がります

お花も命が有る存在です。
せっかく綺麗に咲いているのに、そのお花を火にくべて燃やしてしまうだなんて可哀想だしもったいないですよね。
なので「おさがり」としてお花の命を全うさせてあげるのが良いと私は思っています。

お正月が過ぎたからと言ってお花を捨てたり、とんど焼で燃やしてしまったりせずに、「おさがり」として頂いて、生け直すなりして飾って最後まで愛でてあげてくださいね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。