完璧を目指すからしんどくなっちゃうのです。日々1mmでも進歩進化できていればいいし、時には立ち止まる事があってもいいのです

こんにちは、内藤正風です。

昨日はクリスマスイブでしたが、皆さん楽しまれましたか。
私はとりあえず、ローストチキンとスパークリング日本酒で晩酌をしました。
(笑)

いよいよお正月に向けてまっしぐらです

クリスマスが終わると街は一気にお正月モードに変わりますし、私達自身も大掃除や正月の準備に追いかけまわされるようになります。
そんな中これからの時期には「しないといけない事が多すぎて追いつかない」とか、「寝る間もなくなってしまう~」って言葉をよく聞きますが、これって実は自分でそう思い込んでいるだけなんだと思うのです。

例えばですよ、大掃除はしなくてもお正月は来ます。あるいは年賀状を出せていなくても、お正月は来ます。(笑)
もちろん大掃除が出来ていないよりは出来ていた方が良いのは言うまでもありません。しかし、精一杯やって出来ていないのならば、仕方ないと思うのです。

「完璧」なんてこの世に存在しているのか

私が最近感じているのは、完璧を目指しちゃう人が思いのほか多いという事です。
ちなみにここで言う ”完璧” とは、自分が「こうでなければ」と勝手に決めつけている事を達成すると言う事です。

そもそも完璧ってこの世に存在しているんでしょうか。
お掃除の完璧って何でしょう?ホコリひとつ落ちていない状態の事ですか。あるいは物が何もなくなっている状態の事ですか。
お掃除が終わった瞬間からホコリは出てきます。ものが1つもないだなんて生活していたら無理です。
なのでこんな風に思われている方は、モデルハウスとかお洒落なお部屋の写真などを理想にして「あんなふうにしたい」「あんなふうにしなければ」と自分で決めつけているってことだと思うのです。

「理想」と「完璧」と「最上」を分けて考えると、気持ちが楽になる

たぶん完璧を達成出来る事なんて無いんじゃないかと思います。だって自分の理想とするところは、高い所にあるものでしょうから。
そんなふうに考えると、完璧を目指すよりも、最上を意識した方が良いんじゃないかなぁって思うのです。

お花を生けるのも同じです。
色々なところでお花を見たり、自分でも生けたりされておられる方は当然理想も高くなります。
けれど高い理想=自分で出来るとは限らないのです。
そんな中で完璧でなければならないと思えば思うほど、完璧のレベルが高くなってしまって絶対に達成する事が出来ないレベルになってしまい、自分自身の首を絞める結果になりしんどくなっちゃうんだと思います。

理想は目指すものであって、達成しなければならないものではないと思います。

日々少しでも進歩進化できていればいいし、時には立ち止まっていてもいいのです

時間を有効に使う。無駄を排除して効率的に動く。理想に近づくことが出来るようにレベルアップを行なう。これらはとても大切なことだと思います。
しかし、計画したり理想としたことが出来なかったからと言って、ダメなことは1mmもないのです。

昨日より今日、今日より明日と、たとえわずかでも進歩や進化が出来ていればそれでOKと自分を褒めてあげたらよいと思いますし、なんなら時には立ち止まっている時があってもいいのです。
そんな気持ちをもって年末を過ごしてみてはいかがでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください