”雛祭り”にはなぜ「菱餅」や「雛あられ」を食べるのか考えてみると、親の愛が見えてくる
こんばんは。内藤正風です。
今日は神戸教室でお稽古をしてきました。
もうすぐ3月3日のひな祭りですから、今日のお稽古では白桃を主材にしたお花を生けていただきました。やっぱりこの時期には桃を生けたいですよね。
ちなみに今日の教室には、生徒さんのご主人もお越しになられたので一緒にお花を生けて楽しんでいただきました。
こういうお花の楽しみ方も素敵ですよね!!!
ひな祭りにはなぜ雛あられを食べるのか
さて”ひな祭り”には「あられ」を食べますが、これってなぜかご存知ですか?
もう答えを言っちゃいます。
それは。。。
娘を邪気から守り、健康で幸せであってほしいという願いからなんです。
ひな祭りのお菓子には意味がある
ひな祭りに飾るお菓子って何を思い浮かべられますか?”菱餅”そして”雛あられ”ではないでしょうか。
「菱餅」はその形が、心臓や心を表していると言われています。そして菱餅の白色は雪、緑色は木々の芽、桃色(赤)は生命を表していると言われており、その着色に使われている素材も、桃色(赤)にはクチナシ、緑にはヨモギというどちらも邪気を払うと言われている植物で、娘を邪気から守りたいという願いが込められているのです。
「雛あられ」は、菱餅を外で食べることができるようにと、菱餅を砕いて作ったものと言われています。
すなわち”菱餅”も”雛あられ”も、ただのお菓子や飾りじゃなく、ひな人形とともに「娘の病気や厄災のが無いように」という意味が込められているんですね。
「あられ」と「おかき」と「おせんべい」
ところで「あられ」と「おかき」と「おせんべい」って、なにがどうちがうのかご存知ですか。
実はこれってむっちゃ簡単な違いだけなんです。
「せんべい」は、「あられ」ちゃんを作った博士です!!
スミマセン。。。。。ちょっと言いたかっただけです(笑)
「おせんべい」って何?
「おせんべい」は、私たちが日頃食べている ”お米” で出来ています。
なので、残ったご飯にだし醤油とかを絡めて薄く固めてフライパンで焼いたら「おせんべい」の出来上がりなんです(^^)
「あられ」と「おかき」って何?
「あられ」と「おかき」は ”もち米” で出来ています。
なので、お餅の残ったものや固くなったものが有ったら、スライスするか一口大に切って、油で揚げれば「あられ」と「おかき」の出来上がりです。
じゃあ「あられ」と「おかき」の違いは?って事になりますが、これは単純に大きさです。
小さいものが「あられ」、大きなものが「おかき」なんです。
ほら考えてみてくださいね。「雛あられ」って、お豆さんのように小さいですよね~。
さあ、これでひな祭りのネタが出来ましたよね。ぜひ 飲みに行った時に お稽古の時に、役立ててくださいね~~。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。