結婚式で造花は絶対に使わない方が良いですよ。だって生(なま)のお花を使う理由を知ったら造花は使えなくなっちゃいます。
目次
こんにちは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。
先日ハワイに行った時に、”ミカドン”こと秋山美華さんと、「生(なま)のお花」と「造花」と言うことについて話す機会がありました。
生(なま)のお花と造花の違いって?
ミカドンはホノルルで3年もブライダルプランナーとして活躍されていて、皆さんの結婚式のお世話をお仕事とされています。
そんななかで、ハワイは暑いので結婚式に使うブーケとかが日持ちと言うか時間が持たなくて、ひどい時には朝からスタートしてお昼にはお花が萎れてクタクタになっている事があり、造花のほうが良いんじゃないかなぁと思う事がよくあると言われていました。
確かにそうですよね。
折角の結婚式でお花がクタ~ってなっていたら悲しいですよね。
萎れたり傷んだりしたお花持っていても綺麗じゃないですし、写真とか撮っても悲しい写真になっちゃいますよね。
費用的にも、生(なま)のお花のブーケより造花のブーケの方が安いそうですし。。。
けれど実は、生のお花を使う理由がちゃんとあるのをご存知でしょうか。
生のお花を使う理由。
それは2つあります。
①植物は人知を超えた存在として、特別なモノと考えられている。
②生(なま)のお花(植物)は「陽の気」を集め、造花は「陰の気」を集める
と言われているということです。
植物は、なぜ人知を超えた存在として特別なものと考えられているのか
この世にいる生き物の中で、途中で切った時にその先も根本も両方ともが生き続けるのは植物だけです。
(目に見えないような生物は別ですよー。だって昔はそんなの存在すらわかってなかったんですから。。(笑))
人間も動物も、足を切ったら本体は生きていてもその先は死んじゃいますよね。
ところが植物は、切った根本も切った先も生き続けます。
なんなら水に浸けてしばらくすると根っこが出てきたりします。
古来こう言う姿を見て、植物には人知を超えた特別な力が有るとして考えられました。
それを表す事例が、世界中で仏様や神様には植物を手向けますよね。
(お花だったりシキミやサカキなど)
生のお花(植物)は、特別な存在であると考えられたということです。
なぜ、生(なま)のお花(植物)は「陽の気」を集め、造花は「陰の気」を集めるのか
昔小学校で習ったのを覚えられているでしょうか?植物は二酸化炭素を吸って酸素をだすと言う話を。
そう!光合成のおはなしです。
酸素は「陽」二酸化炭素は「陰」のものと考えられていて、植物は切り取って器に生けられた状態でも光合成を行い、酸素を生み出しています。
すなわち生(なま)のお花は自ら”酸素”、すなわち「陽の気」を生み出すと共に陽の気を集めるものと考えられています。
逆に造花は命の無いもので、飾っていればいるほどだんだん汚れてゆきますよね。
すなわち「陰の気」を引き寄せ集めてしまうものとして考えられています。
「気」というのは全てのものに影響を与える存在として考えられていて、たとえばお家だと玄関から人が出入りするのと同じように、「気」も玄関から入ってくると考えられています。
その玄関に造花を飾ると「陰の気」を集めてしまうので、その家に良い影響を与えないので、玄関には生(なま)のお花を飾るのが良いと言われています。
結婚式でも同じで、生(なま)のお花のブーケを持つということは花嫁さんの廻りには「陽の気」が集まり「陽の気」をまとう事が出来ると言うことですよね。
しかし造花のブーケを持つということは「陰の気」をあつめてしまいます。。。。。
特別な機会には、特別な存在であり特別な力を持つ生(なま)のお花が相応しいと私はもいます
さあここで皆さんに質問です!
結婚式は人生の大きな節目と言うかスタートともいえるでしょう。そんな結婚式を
①人知を超えた力を持つ、生(なま)のお花で作られたブーケを持って、「陽の気」に溢れたスタートをきる。
②造花で作られたブーケを持って、「陰の気」に溢れたスタートをきる。
さあどっちを希望されますか?
私は絶対に生(なま)のお花を希望します。
そして周りの友人や家族にも生(なま)のお花を使うように絶対に薦めます!
ちなみにミカドンも、お部屋にお花を飾ってくださっています!
うれしいっす!!!
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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